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『ストリートファイター佐賀』発売へ……!?【B級ニュース】

2018/01/16


複雑化する現代。
この情報化社会では、日々さまざまなニュースが飛び交っています。だけど、ニュースを見聞きするだけでは、いまいちピンとこなかったりすることも……。
そんなときはマンガを読もう! マンガを読めば、世相が見えてくる!? マンガから時代を読み解くカギを見つけ出そう! それが本企画、週刊「このマンガ」B級ニュースです。

今回は、「サガットが佐賀県とコラボ」について。


『Pen+ 完全保存版 いままでも、そしてこれからも、ストリートファイターが好きだ!』
CCCメディアハウス ¥1,000+税
(2018年1月15日発売)


みなさま、ごきげんよう。
『週刊「このマンガ」B級ニュース』は、今回が年明け最初の記事になります。
本年も変わらぬご支援をよろしくお願い申しあげます。

さて、2018年も年明け早々、さまざまなニュースが飛び交っているが、しかし飛び交うといえばもちろんゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するサガットである。
「タイガータイガー」と叫びながらタイガーアッパーカットを繰りだしてくるサガットはプレイヤーにとってまさに脅威。
そんなサガットが、なんと佐賀県とコラボをしたのであるッ!
タイ出身のサガットが佐賀県の観光大使「佐賀ット」となり、佐賀県を大々的にPRしていくというのだッッ!
だじゃれッッ!!

すでに特設サイトがつくられ、ゲーム画面そっくりの世界地図上で、サガットが日本の佐賀県へとおもむき、対戦相手の登場画面風に山口祥義(佐賀県知事)が登場。
なんでも本企画のキャッチコピーは「俺よりがばい奴に会いに行く」というのだから、がばいばあちゃんもビックリだ。
1月22~28日には、GINZA PLACE(東京・銀座)の特設店「佐賀ット商店」でコラボグッズを販売するというから見逃せない。

かつて佐賀県出身の芸人・はなわの持ちネタでは、さんざん故郷自虐ネタとしていじられた佐賀県だが、サガン鳥栖もあれば鳥栖プレミアム・アウトレットもあるし、さらにこれからは佐賀ットもいるので、地域活性化に力を入れている自治体として印象的だ。
というわけで今回は「佐賀ット」に続くような、佐賀とのコラボ候補マンガを積極的に提唱していきたい。
エス・エー・ジー・エー・佐賀ッ!!

『ヴィンランド・サガ』 第1巻
幸村誠 講談社 ¥540+税
(2006年8月23日発売)


まずは『ヴィンランド・サガ』(幸村誠)だ。
本作の舞台となるのは11世紀の北欧。人々を震えあがらせたヴァイキングの物語である。最強と謳われた戦士の息子として生まれたトルフィンは、幼いころから戦場をみずからの生きる場所として成長し、やがて幻の大陸「ヴィンランド」をめざす。
トルフィンが何を目的として旅をするのか、それは彼の成長にあわせ、物語の要所ごとに変化していく。
すでに連載開始から10年以上が経過しており、途中、トルフィンが目的を見失ってさまよう状況に陥ったりもしながら、彼が見果てぬ「ヴィンランド」を追い求めるようになっていく様子は、このマンガ自体がまさしく一大叙事詩(サガ)と化しているといえるだろう。
海を渡るトルフィンが上陸した土地が佐賀だった、というのはコラボしやすいアイデアではないだろうか?

『あさがおと加瀬さん。』
高嶋ひろみ 新書館 ¥850+税
(2012年7月28日発売)


そして次にピックアップしたいのが『あさがおと加瀬さん。』(高嶋ひろみ)だ。
主人公の山田は、植物が大好きな緑化委員の女子高生。山田の植えたあさがおをきっかけに、隣のクラスの加瀬さんと仲良くなっていく。
加瀬さんは陸上部のエースで学校の人気者で、「女の子だけどちょっと男の子みたいで、男の子よりかっこいい」。
もともと百合アンソロジーコミック『ひらり、』(新書館)にて連載を開始したシリーズであるため、山田と加瀬さんの百合ストーリー……なのだが、いわゆる「女性同士の恋愛」というよりは、同性に対して抱いたあこがれとも恋ともいえないような感情に、まだ自分自身が名前をつけられなくてドキドキしているような甘酸っぱい胸の鼓動を描いたようなストーリーである。
2018年6月9日からは、劇場版アニメーションが公開を予定されている話題作。
「佐賀ット」がアリなら、「あサガおと加瀬さん。」コラボだってじゅうぶんに可能性はあるはずだッ!

『カラダ探し』 第1巻
ウェルザード(作) 村瀬克敏(画) 集英社 ¥410+税
(2015年2月4日発売)


最後にオススメしたいのは『カラダし』である。
県立逢魔高校には、50年前の殺人事件で犠牲になった少女が血まみれの幽霊「赤い人」として現れる怪談があった。「赤い人」に遭遇した生徒は身体を八つ裂きにされ、それぞれのパーツを校舎に隠されてしまう。そして身体を隠された当事者は、ほかの生徒に身体を探してくれるように頼むことになるのだが、頼まれた側は、すべてを集め終わるまでは同じ時間のなかをループし続け、死ぬこともできない。 ホラーとサスペンスの融合したデスゲームが「カラダ探し」なのだ。
原作はウェルザードの同名小説。マンガ版は「少年ジャンプ+」にて村瀬克俊の作画でコミカライズされ、「少年ジャンプ+」の連載作品としては初の累計閲覧数が1億回を突破した人気作。
以前、本サイトでは原作者ウェルザードと、マンガ版の作画担当・村瀬克俊の両名にインタビューを行ったので、そちらもあわせて参照してもらいたい。
昨年12月、マンガ版『カラダ探し』(原作の1、2、4部)はいったん終了し、現在「少年ジャンプ+」では『カラダ探し 解』(原作の3部)の連載が始まったばかりだ。
「佐賀ット」がアリなら、「カラダ佐賀し」だってアリやろッ!


自治体主導の地域活性化というと、どうもお堅いイメージがあっておもしろみに欠ける。そこへいくと「佐賀ット」をチョイスするあたりは柔軟性があり、イメージアップにつながるのではないだろうか。
なので、佐賀県のみなさん。
もっと地元をPRして、ほかの地域でも「ミンチ天」が簡単に食べられるようにしてください。お願いします。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでの漫画家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

単行本情報

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