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【映画『ぼくのおじさん』絶賛公開中!】山下敦弘監督に聞く「いましろたかしマンガ」ベスト3【目ききに聞くスペシャル】

2016/11/29


ユーモア・エッセイ『どくとるマンボウ』シリーズなどでおなじみの北杜夫が自身をモデルに書いた同名小説を実写化した映画『ぼくのおじさん』が、絶賛公開中!

本映画の監督を務めるのは、『リンダ リンダ リンダ』『天然コケッコー』などで知られる山下敦弘監督。今回は、山下監督に自身を癒してくれるという「いましろたかし」マンガをうかがいました!
どこか『ぼくのおじさん』にも通じる、独特の世界観……じわじわくせになる!?

映画『ぼくのおじさん』のご紹介はコチラから!
『ぼくのおじさん』特別4コママンガの掲載ページはコチラから!

山下敦弘監督イチオシの3作品!

『釣れんボーイ』いましろたかし

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『釣れんボーイ』
いましろたかし エンターブレイン ¥1980+税
(2002年7月発売)

釣りをこよなく愛する漫画家・ヒマシロタケシの日常を描く、全49話800ページ超の大ボリュームな1冊!
今年10月には続編『新釣れんボーイ』も発売。


『盆堀さん』いましろたかし

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『盆堀さん』
いましろたかし エンターブレイン ¥950+税
(2007年9月25日発売)

自堕落な大人たちのありのままの姿を描写する、1話6ページのオムニバス短編マンガ。どこかかっこいい、だらしない大人たちの姿は、『ぼくのおじさん』のおじさんにも通ずるものがある?


『引き潮』いましろたかし

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『引き潮』
いましろたかし エンターブレイン ¥760+税
(2010年7月24日発売)

なんでもない日常のひとコマも、いましろたかしの手にかかれば、ダウナー系ギャグマンガに。浅野いにお氏も大絶賛の、いましろたかし渾身の1冊。

<山下敦弘監督のコメント>
癒され方というのは人それぞれだと思うが、今の自分は、いましろマンガに癒されている。
ここに挙げた3冊は初期のいましろマンガにあったメラメラと燃える炎のような尖がった刺激はなく、パチパチと燃やす物が少なくなった焚き火のような風情がある。もはや炎とは呼べない、だけど触ると火傷をしてしまう。
そんないましろマンガは40歳になった今の自分を癒してくれて、少しの元気を与えてくれる。肉体的、精神的に少し疲れてきた大人のために、いましろたかしのマンガが必要だと思う。


\『北杜夫 マンボウ文学読本』絶賛販売中!/ kitamorio_s

『北杜夫 マンボウ文学読本』
宝島社 ¥1200円+税(2016年11月4日発売)

2016年11月3日(木・祝)公開の映画『ぼくのおじさん』の原作者である作家・北杜夫の生涯と作品を検証、その人物像と功績を再検証していく1冊。

<内容>
妻・斎藤喜美子氏インタビュー
娘・斎藤由香氏 寄稿 「ヘンテコリンが好きだった父」
歌人・山田航氏の短歌評 「歌人としての北杜夫 茂吉の歌と宗吉の歌」
解剖学者・養老猛司氏インタビュー
作家・畑正憲氏 ご寄稿の詩 「北讃歌」
作家・堀江敏幸氏 寄稿 「堀江敏幸が読み解く『北杜夫』の文学」
精神科医・春日武彦インタビュー「精神科医が読み解く『北杜夫』」
ドイツ文学者・伊藤白 寄稿 「北杜夫とトーマスマン」
同級生対談 辻邦生×北杜夫 対談
手塚治虫×北杜夫 対談
遠藤周作氏&佐藤愛子氏&北杜夫 鼎談 など盛りだくさん

著作のみならず、北自身の人生、交友関係、家族との関係性と、多面性こそが魅力である「北杜夫」という作家に迫ります。

大西利空さんのインタビューや、本サイト内でも公開中の大橋裕之氏による『ぼくのおじさん』のマンガも収録されています!
ぜひ、映画とあわせてお楽しみください!


映画監督:山下敦弘(やました・のぶひろ)

1976年生まれ。愛知県出身。
大阪芸術大学の卒業制作『どんてん生活』(1999)が国内外で高い評価を受ける。2005年『リンダ リンダ リンダ』で広く注目され、『天然コケッコー』(2007)にて、第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少受賞。その後『マイ・バック・ページ』(2011)、『苦役列車』(2012)などを発表。2015年、『味園ユニバース』が大ヒットとなる。
現在『オーバー・フェンス』『ぼくのおじさん』が公開中。

映画情報:ぼくのおじさん

公開日:2016年11月3日(木・祝)
配給:東映

■CAST
おじさん:松田龍平
春山雪男:大西利空
稲葉エリー:真木よう子
青木伸介:戸次重幸
春山節子:寺島しのぶ
春山定男:宮藤官九郎
智子おばさん:キムラ緑子
稲葉キャシー:銀粉蝶
みのり先生:戸田恵梨香

■STAFF
原作:北杜夫「ぼくのおじさん」(新潮社文庫刊『ぼくのおじさん』所収)
監督:山下敦弘
脚本:春山ユキオ(須藤泰司)
音楽:きだしゅんすけ

■公式サイト
http://www.bokuno-ojisan.jp/

■公式twitter
@bokuno_ojisan_

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