『(仮)メイド喫茶マンドリル』第4巻
碓井尻尾 竹書房 \820+税
(2015年3月7日発売)
え~、これで完結なのー!! 残念!
千葉県某所にある「喫茶マンドリル」をおじいさんから任されて、「いっちょ繁盛させたろかい!」とメイド喫茶……っていうか、自分がメイド服着てみたかっただけの元ヤンの主人公・葵衣(アオイ)とそのヤンチャ友だちのミドリ、モモちゃんそしてミドリの姉弟のシローくんとか舎弟のヤマちゃんとかのドタバタギャグ。
最終巻でもミドリちゃんの従妹・巨乳美女の美紅ちゃんのピンチ(そして感動のディープキスを見るため・笑)を救うために久々ケバい化粧で鬼武者(←荒くれてた頃のチーム名)モードになってみたり、「そそそそ、そんなアイツは単なる後輩だよ……っ」と言いつつ盛大に舎弟のヤマちゃんに告白したまま、ブラジルに旅立ってみたりとやりたい放題。
「アオイちゃんて……、ほんとにタメなのか?」とミドリとモモがヒクくらい体操服にブルマ(ママンのお古)で台風に備えてみたり、メッチャ顔の恐い先輩に理不尽な命令をされて渋々美紅をさらおうとしてたというのをよっちゃん先輩から聞いて、「ヨシ! その諸悪の根源のところへ連れてけ!」と張り切ってバンに乗り込む際にも、そのOB先輩の名前が小金沢ときいて「歌手の?」とツッコんでみたりと、たしかにかなり昭和テイストだ!
まぁ、とにかく喫茶マンドリルはドアのカランカラーン(ドアベルのこと)がないこともあり、経営不信により閉店。
3年振りにブラジルから帰国した葵衣が現駐車場になった喫茶マンドリル跡で集まったみんなの前で発表したのは、新・喫茶マンドリルは新たに「サンバ喫茶マンドリル」として新しい場所でオープンするってこと……え!?
あ、ヤマちゃんとはなんだかんだで成就したみたい。
よかったよかった。大団円。
<文・小山まゆ子>
フリーランスの編集・ライター。絶賛発売中!! の『このマンガがすごい!2015』にも参加させていただきました。あと2015年3月25日発売予定の『宝島AGES』2号にもチョロっと参加させていただいております。