日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『骨が腐るまで』
『骨が腐るまで』 第3巻
内海八重 講談社 ¥429+税
(2017年4月7日発売)
マンガボックスで人気を博すクライムサスペンスの第3巻。
やむにやまれぬ事情から11歳の夏に人を殺した幼なじみの5人。聡明な神崎明、ヤンチャ系の二枚堂竜、才色兼備の豊島椿、小悪魔系の永瀬遥、そして取り立てて特徴のない中村信太郎。
死体を裏山に埋めた彼らは年に1度、夏祭りの日に死体を確認し、大罪の秘密を守り抜くことを誓っていた。
16歳の夏、5年目の儀式も無事に終わった……はずだったが、死体を埋めた場所にゴルフ場ができるという噂を明が聞きつける。
だが死体を別の場所に移そうとするも、すでに何者かの手によって掘り返されたあとだった。
穴のなかに残されていたガラケーから鳴り響く着信音。5人が犯した罪を把握し、死体を盗んだと思われる声の主は、完全にイニシアティブを握り、身元不明死体の解体や脱衣を強制するなど、彼らに無理難題を押しつけ始める。
そしてこの3巻では、仲間内での“悲しい嘘”も露呈。
それぞれが何かを抱え、何かを隠していることで疑心暗鬼となり、固い絆が少しずつほころび始め……。
キーマンとなりそうな妖しい女も登場。近づきつつある真実は、少年少女に何をもたらすのか、目が離せない。
特筆すべきは、陰惨なエピソードと並行して甘酸っぱい青春模様も描写される点。
この緊張と緩和のバランスこそが、本作の魅力だろう。殿方読者のために追記しておきますと、美少女ツートップ(椿&遥)のサービスカットもふんだんで、サスペンスに加えてセクシーなハラドキも味わえますよ!
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<文・奈良崎コロスケ>
中野ブロードウェイの真横に在住。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。