講談社漫画文庫『巨人の星』第1巻
梶原一騎(作) 川崎のぼる(画) 講談社 \620+税
1934(昭和9)年12月26日、東京・丸の内で大日本東京野球倶楽部の設立総会が開かれた。
この「大日本東京野球倶楽部」こそが、日本初のプロ野球チーム。そのため12月26日は「プロ野球誕生の日」となっている。
また、このチームが読売巨人軍(読売ジャイアンツ)の前身となったことから、この日は「ジャイアンツの日」とも呼ばれている。
梶原一騎と川崎のぼるによる『巨人の星』は、主人公の星飛雄馬が、父・一徹による厳しい特訓のもと、読売ジャイアンツに入団し、様々なライバルたちと戦いながら“巨人の星”を目指す物語。
作品はヒットし、アニメ化もされていることもあり、飛雄馬が繰り出す「大リーグボール」という名の魔球、そのボールを投げる特訓のための装具「大リーグボール養成ギプス」などの言葉は、たとえ作品そのものを読んだことがなかったとしても、耳にしたことぐらいはあるはずだ。
はたしてマンガでは、どんなふうに描かれているのか、ぜひとも確かめてみてほしい。
また、2006年には村上よしゆき作画で、本作のリメイク『新約「巨人の星」 花形』が刊行された。
あわせてチェックしてもおもしろいかも。
<文・小林美姫>
ぴあを経てフリーで活動。『井上雄彦ぴあ』『ワンピースぴあ』『ポケモンぴあ』『プリキュアぴあ』『細田守ぴあ』(ぴあ)、『プリキュア10周年公式ブック』(メディアパル)など。
Twitter:@mikitty116