『はじめの一歩』第110巻
森川ジョージ 講談社 \429+税
1952(昭和27)年5月19日、後楽園球場(当時)にて行われた「世界フライ級タイトルマッチ」で白井義男がダド・マリノに判定勝ちをし、日本人初のボクシング世界チャンピオンが誕生した。
この日を記念して、日本プロボクシング協会が制定したのが本日、「ボクシングの日」だ。
ボクシングマンガの代表といえば、1989年から連載開始、2015年5月現在で通算110巻を数える、森川ジョージ『はじめの一歩』だろう。
いじめられっこの主人公・幕之内一歩がプロボクサーの鷹村守と出会ったことで、ボクジングジムに入門。
プロデビュー、日本王者、王座防衛、そして世界への挑戦……と、プロボクサーとしてゆるやかながらも着実に、文字どおり“一歩一歩”成長していく様が描かれる。
現在はWBC世界ランキング7位で、公式戦は25戦23勝2敗、KO率に至ってはなんと100パーセントという恐るべき戦績の一歩。3度のテレビアニメ化も実現した長寿マンガとはいえ、まだまだその人気は衰える様子をみせない。
ボクシングの日をきっかけに、読んだことのない人はもちろん、すでに読んだことがある人も読み直してみては?
<文・小林美姫>
ぴあを経てフリーで活動。『井上雄彦ぴあ』『ワンピースぴあ』『ポケモンぴあ』『プリキュアぴあ』『細田守ぴあ』(ぴあ)、『プリキュア10周年公式ブック』(メディアパル)など。
Twitter:@mikitty116