『みなみけ』第13巻
桜場コハル 講談社 \552+税
(2015年5月1日発売)
単行本の巻数はまだ13巻だが、今年で10周年を迎えるロングセラー作品。
アニメも『みなみけ』、『みなみけ~おかわり~』、『みなみけ おかえり』、『みなみけ ただいま』と、通算4期まで放映している人気作だ。
しっかりもので2人の妹の母親かわりでもある女子高生の長女・春香。脳天気でバカっぽい言動が多く、周囲を巻きこみまくる女子中学生の次女・夏奈。冷静沈着で他人に厳しい優等生の小学生である三女・千秋の3姉妹が織りなす日常系ストーリー。
毎度毎度の展開で、13巻になってなにか大きな変化があるかと言うと、そんなものはもちろんなく、と言って退屈であるかと言うとそうでもない。
もはや、みなみけの3姉妹を見ているだけで、充分な気もしてくる。
ということで、アニメを見たことがない人も、いきなり13巻から読み始めようとする人も、まったくもって問題なし。
ちなみに、日常系でカワイイ女の子がたくさん出てくるからと言って、いわゆる萌え系ではなく、普通にギャグマンガとして読みごたえがあるので、そこらへんはご安心を。
<文・岡安学>デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。