365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
6月17日はニューヨークに自由の女神像が贈られた日。本日読むべきマンガは……。
『バキ NEW GRAPPLER BAKI』第1巻
板垣恵介 秋田書店 ¥419+税
1885年6月17日は、アメリカ合衆国独立100周年を記念し、フランスからニューヨークへ「世界を照らす自由」像、通称「自由の女神」像が贈呈された日だ。
破壊された足枷を踏みつけ、独立記念日が刻まれた銘板を片手に黄金の松明を掲げているという特徴的な姿をしたこの巨像は、アメリカ合衆国が標榜する「自由」の理念、ひいてはアメリカという国そのものの象徴として、アメリカ合衆国民のみならず、世界中の人々に親しまれており、世界遺産としても登録されている。
そうした圧倒的な存在感から、あらゆる時代の小説、ドラマ、映画など、様々な創作物に幾度となく登場してきた自由の女神。もちろん、マンガ作品だって例外ではない。
ユニークな例が格闘マンガの金字塔・『グラップラー刃牙』シリーズ第2作『バキ』(板垣恵介)だろう。
序盤における「最凶死刑囚編」では、シンクロニシティに導かれ日本に現れた最凶死刑囚と、主人公・範馬刃牙を擁する地下闘士たちとの壮絶な戦いが描かれているのだが、そのなかに自由の女神をめぐるとんでもないエピソードが収録されている。
自由の女神のもとに訪れた最凶死刑囚のひとり・スペックは、来日前の肩ならしだと言わんばかりに、必殺の「無呼吸連打」で像を殴打。体のいいサンドバックにされた自由の女神はあわや粉砕寸前まで追いこまれてしまうというものだ。
アメリカを象徴する記念碑に対してさすがにあんまりすぎる扱いだとは思うものの、これはあくまでフィクションのお話。
自由の女神のように大きな心で見逃してあげてほしい。
<文・一ノ瀬謹和>
涼しい部屋での読書を何よりも好む、もやし系ライター。マンガ以外では特撮ヒーロー関連の書籍で執筆することも。好きな怪獣戦艦はキングジョーグ。