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【日刊マンガガイド】『ハチワンダイバー』第35巻 柴田ヨクサル

2014/08/31


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『ハチワンダイバー』第35巻
柴田ヨクサル 集英社 \514+税
(2014年8月20日発売)


プロ棋士養成機関である奨励会をドロップアウトした主人公・菅田が出張メイド兼「アキバの受け師」の中静そよと出会って完敗し、将棋への情熱を取り戻す。再び将棋の頂点を、そしてそよのオッパイを揉む日を夢見て。 将棋盤の9×9=81マスに潜って相手の打ち筋を読み切る「ハチワンダイバー」の険しく長い道のりを見つめる物語……だと思っていたのが、つい昨日のよう。実写ドラマでそよを演じた仲 里依紗さんが結婚したのが3年前ですもの、月日のたつのは早いですね。

プロ棋士を倒し世界征服を狙う真剣師(賭け将棋を生業とするもの)の集団・鬼将会に接触し、将棋ボクシングを始めた頃から時空がねじれ始めた。いや、その以前にアキバを守るヒーロー・ザンガードが大暴れした時点で、その兆しはありましたが。
鬼将会は「戦い」である将棋と暴力を差別も区別もしない。命がけで戦う将棋コロシアムがあり、地下核シェルターを用意してる組織にとって「将棋で人が死ぬ」のは当たり前だ。

将棋と暴力の境界が崩れたところに、油田を賭ける代打ちをしていた八極拳士のジョンス・リーが登場。柴田先生の前作『エアマスター』のキャラ(同姓同名でソックリな別人?)であり、マンガとマンガの境界もぶち抜かれた!

ビルの屋上では中静そよと、ついでに世界の命運をかけた菅田とラスボス谷生の対局、地下ではフルチンのおっさん2人がビルの柱をぶっ壊して玉砕。この2つに上下なく、どちらも尊いのがヨクサルワールド。
最終回でハチワンよりも『エアマスター』の深町ランキング勢(他人の空似の人達?)大集合はクロスオーバーやりすぎの感もあるが、文句なしのハッピーエンド。恋人に生きてることも連絡せずに6年も世界で将棋の旅をしてた菅田も、壊れっぷりがヨクサルキャラらしくてよし。

8年間を完走した柴田先生も付き合った読者の皆さんも、お疲れ様でした!



<文・多根清史>
『オトナアニメ』(洋泉社)スーパーバイザー/フリーライター。著書に『ガンダムがわかれば世界がわかる』(宝島社)『教養としてのゲーム史』(筑摩書房)、共著に『超クソゲー3』『超ファミコン』(ともに太田出版)など。

単行本情報

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