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『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』 第1巻 船津紳平(著) 天樹征丸、金成陽三郎、さとうふみや(作) 【日刊マンガガイド】

2018/01/09


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』



『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』 第1巻
船津紳平(著) 天樹征丸、金成陽三郎、さとうふみや(作) 講談社 ¥429+税
(2017年11月17日発売)


『中間管理職トネガワ』『1日外出録ハンチョウ』と、人気マンガのスピンオフ作品が、さらに人気を集める――というのが、コミックス界の最近の傾向といえようか。
そうした潮流に、また新顔がひとつ加わった。

2017年に連載開始25周年を迎えた『金田一少年の事件簿』
そのスピンオフ作品として登場したのが、本作『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』である。
「オペラ座館殺人事件」「学園七不思議殺人事件」「蝋人形館殺人事件」「秘宝島殺人事件」といった『金田一少年の事件簿』のエピソードを、犯人の視点から描いたものである。

犯人たちは、完全犯罪を目指して、様々なトリックを考案する。
それは謎を解く側(金田一少年)の視点からすれば、驚愕すべきものなのだが、それを実行する側(犯人)の視点で見れば、苦労が絶えないものなのである。
「ここまでやらんといかんのか!」的な、犯人の自分へのツッコミが読者の笑いを誘うのだ。

本作を手に取る人は『金田一少年の事件簿』はお読みだと思うが、もし記憶があいまいであれば、「オペラ座館殺人事件」など、原典のエピソードを再読して記憶を新たにしてほしい。そうすればよりいっそう楽しめるはずだから。

第2巻で取りあげられるのは「雪夜叉伝説殺人事件」「タロット山荘殺人事件」そして「悲恋湖伝説殺人事件」。
「悲恋湖」は名犯人ともいうべき●●●●が登場する。著者・船津が、どのように料理するのか期待したい。



<文・廣澤吉泰>
ミステリマンガ研究家。「ミステリマガジン」(早川書房)にてミステリコミック評担当(隔月)。「2018本格ミステリ・ベスト10」(原書房)でミステリコミックの年間レビューを担当。

単行本情報

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