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2月21日は活動家マルコム・Xが暗殺された日 『バキ』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/02/21


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『バキ』第1巻
板垣恵介 秋田書店 \419+税


1965年2月21日はアフリカ系アメリカ人の公民権運動に尽力した活動家・マルコム・Xが暗殺された日。
同時代の活動家であるキング牧師とは対象的に、過激な活動によって差別問題と戦ってきた氏は刑務所の図書室で教養を学び、活動家としてのキャリアをスタートさせたという異色の経歴の持ち主だ。

激動とも言えるその人生は様々な人間に影響を与えており、「蝶のように舞い、蜂のように刺す」と表現される華麗なファイトスタイルで人気を博した名ボクサー、モハメド・アリ(旧名、カシアス・クレイ)もそのひとりである。
彼はローマオリンピックでの金メダルや、プロ転向後の世界ヘビー級王座獲得などはなばなしい活躍をとげていくが、マルコム・Xとの出会いに影響を受け、イスラム系宗派へと改宗。
名をモハメド・アリへと改めると、世界王者の座を剥奪されてまでベトナム戦争の徴兵を拒否するなど、公民権運動の体現者となっていった。

現在、第4部『刃牙道』(秋田書店)と名を変えて連載中である板垣恵介の格闘長編『グラップラー刃牙』シリーズでは、実在する格闘家たちをモチーフにした様々なキャラクターが登場するのも大きな魅力のひとつとなっているが、そのなかにモハメド・アリをモチーフにしたキャラクターが存在しているのはご存じだろうか?

第1部『グラップラー刃牙』の続編として始まった第2部『バキ』では、ボクシングを進化させた新格闘技を考案するものの兵役拒否による投獄で夢を断念させられた天才ボクサー・マホメド・アライと、父の遺志を受け継ぎ「マホメド・アライ流拳法」を完成させた天才児・マホメド・アライJr.という2人のキャラクターが登場する。
アライJr.は主人公・範馬刃牙の第2部における最終最大のライバルとして立ちふさがり、読者の度肝を抜く衝撃のラストバトルを繰り広げている。



<文・一ノ瀬謹和>
涼しい部屋での読書を何よりも好む、もやし系ライター。マンガ以外では特撮ヒーロー関連の書籍で執筆することも。好きな怪獣戦艦はキングジョーグ。

単行本情報

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