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2月22日は行政書士記念日 『カバチ!!! -カバチタレ! 3-』を読もう!【きょうのマンガ】

2015/02/22


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『カバチ!!! -カバチタレ! 3-』第1巻
田島隆(原)東風孝広(画) 講談社 \552+税


1951年2月22日は行政書士法が施行された日。
これを記念して2年後の1953年に日本行政書士会連合会が制定。
その日本行政書士会連合会は、2月22日を「行政書士記念日」と定め、“行政書士の自覚と誇りを促し、制度の普及を図る”ため、無料相談会などを各地で開催している。

行政書士とは「官公署に提出する書類の作成や、それにまつわる相談」などで報酬を得る業務を担当する人。
彼らは許認可関係の申請書類や行政機関に対する書類だけでなく、民間企業や個人の間で交わされる法律的な書類も扱う。
ちょっと難しそうな言葉を並べてしまったが、身近なところで言えば、自動車の車庫証明手続きや、飲食店の開店に関する諸々なんかも行政書士に依頼できるのだ。

そんな地味め(失礼!)の事務方である行政書士にスポットを当てたのが『カバチタレ!』
『ナニワ金融道』の海事代理士編で監修を務めた行政書士・田島隆と、田島の従弟で、青木雄二のアシスタントを務めていた東風孝広の親戚タッグで1999年に「モーニング」にてスタート。シリーズは長期化し、16年目に突入。
現在はシーズン3にあたる『カバチ!!! -カバチタレ!3-』が同誌で連載中だ。

ビルメンテナンス会社の社員から大野事務所のお手伝いとして働き始めた主人公の田村勝弘も行政書士試験に合格して、今シーズンでは所長にまで出世。
とはいえ、相変わらずやり手の同僚・住吉美寿々にたしなめられることも多いのが現状だ。
作品の構成は連載開始以来、不動。遺産相続や浮気問題など地に足のついた依頼の数々を、大野事務所の面々が親身になって対応していく。

ただし、ご注意を! 行政書士はあくまで書類作成と申請が業務の本分であり、「田村や住吉のようにアクティブに動いてくれるのが当たり前」だと勘違いしてもらっては困ります。
相談には乗ってくれると思いますが、書類作成と関係のない交渉ごとは、弁護士に依頼してくださいね。



<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。東京都立川市出身。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。
「ドキュメント毎日くん」

単行本情報

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