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2月25日は映画『未知との遭遇』が日本公開された日 『ドラえもん』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/02/25


Doraemon_s17

『てんとう虫コミックス ドラえもん』第17巻
藤子・F・不二雄 小学館 \429+税


1978年2月25日は、スティーヴン・スピルバーグ監督の代表作のひとつである『未知との遭遇』が日本公開された日。

もちろん、本作以前にも「異星人が侵略目的ではない形で地球人とコンタクトする」といった内容のSF作品はいくつか存在はしていたのだが、圧倒的なスケール感と、当時としては斬新すぎるビジュアル、さらに「音を通して言語の分からない異星人とコミュニケーションを図る」というクライマックスによって、歴史に残るほどの1本となった革命的なSF映画である。
そして評判が評判を呼び……という形で、どちらかといえばスピルバーグ作品のなかでは娯楽性がひかえめな“ガチのSF”と言って差しつかえない内容であるにもかかわらず、映画館に待ちの行列ができるほど日本でも大ヒットとなったのである。

どれほどこの映画がSF好きの人に感銘を与えたのか、非常にわかりやすい足跡が『ドラえもん』にくっきりと残っている。
てんとう虫コミックス版の第17巻に収録されている(しかも表紙にもなっている!)『未知とのそうぐう機』という、あまりにもド直球すぎるエピソードがそれだ。

たしかに、連載当時はスライムやルービックキューブといった“流行りモノ”が作中にバンバン登場していて、いかに藤子・F・不二雄が新しいモノ好きだったのかよくわかるという側面も『ドラえもん』にはあるのだが、さすがにこんなストレートな形で「ひみつ道具」になるほど影響を与えたものとなると、『未知との遭遇』のインパクトはいかに特別なものだったかわかるだろう。
そして、ひみつ道具自体は「まんまじゃないか!」と言いたくなるものなのだが、そのエピソードはおもしろ半分で何度も宇宙人を呼び出すのび太のうかつさ、そして思わぬ形で全人類が危機にさらされながら、「異星人との価値観の違い」により、ただのビー玉によって地球が救われるというオチまで含めて、全面的に「らしさ」の炸裂するまぎれもない傑作になっているのだから、やっぱり藤子・F・不二雄もすごい。

なお『未知との遭遇』の日本公開から約半年後には、あの『スター・ウォーズ』の第1作が日本公開され、まさに社会現象と言うべきSFブームが訪れるわけだが、同じてんとう虫コミックス版17巻に収録されている『ドラやき・映画・予約ずみ』のエピソードには、しっかり『スター・ウォーズ』ブームも反映されているので、そちらも必見。
しかも劇中劇のタイトルが『スタージョーズ』! 『スター・ウォーズ』と『ジョーズ』って、どんだけスピルバーグ好きなんですかF先生!



<文・大黒秀一>
主に「東映ヒーローMAX」などで特撮・エンタメ周辺記事を執筆中。過剰で過激な作風を好み、「大人の鑑賞に耐えうる」という言葉と観点を何よりも憎む。

単行本情報

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