日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい！WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー！

今回紹介するのは、『ろくがく深海生物部』

『ろくがく深海生物部』第1巻
小竹田貴弘 泰文堂 ￥600+税
（2016年3月12日発売）

部活といってもその青春は様々。
めっちゃ熱血するもよし、ゆるゆる仲間と楽しむもよし……本作は、ズバリ後者。
でも“部室があって部費を自由に使える＝部活最高”みたいな考え方、共感できるよね？

緑青学園高等部・深海生物部の部員はわずか3人。いや、部を名乗ってはいるけれど、実際は部と認められておらず、つまりは部費もおりず。
天然で明るい朝陽、ボクッ娘・神奈は、部長の沙綾が部費を見こんで買ってしまった高額なバーベキューセットのローン代を穴埋めするために、深海生物を採って売りさばこうともくろむが!?

貧乳（朝陽）、男装娘（神奈）、巨乳（沙綾）と各種そろったメインキャラが光っていることはもちろん、リュウグウノツカイ、ラブカ、部のアイドルとなるかわい～いメンダコ等々ちょっと珍しい深海生物たちが花を添える。

代表作『怪異いかさま博覧亭』をご存じの方にはおなじみ、テンポのいい会話、すみずみまでつめこまれたオタクネタ、ときには無茶なドタバタの荒技で展開するギャグが心地よい。

＜文・粟生こずえ＞
雑食系編集者＆ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
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