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『世界はボクのもの』第2巻 若杉公徳 【日刊マンガガイド】

2016/05/21


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『世界はボクのもの』


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『世界はボクのもの』第2巻
若杉公徳 小学館 ¥552+税
(2016年4月28日発売)


絶好調におもしろい、2016年型の拳闘マンガ。
コメディ要素とスポ根のバランスが抜群で、これぞ「若杉リズム」と呼ぶべき完熟の域だ。

祖母の手により幼い頃からボクシングの英才教育を受けてきた砂原世界(19歳)。
その非凡な才能はだれの目にも明らかだが、本人はアイドルグループ“マジかよ少女隊”をこよなく愛する、ごく普通の少年だった――。

この第2巻では、いよいよ世界がプロテストに挑むことに。
しかしそれは実家の大砂原ジムではなく、ドルヲタ仲間に巻きこまれるかたちで通い始めた新進のコグレジムからだ。
天賦の才能に惚れこんだゆえに、スパルタすぎる指導を続けてきた祖母のおかげで、すっかりボクシングを嫌悪していた世界だったが、ほめ殺しを得意とする小暮会長や、気心知れたドルヲタ仲間たちとの練習を通して、少しずつ意識に変化が訪れる。

本作がすばらしいのは、アイドルとボクシングを単なるかけあわせにしていない点。
“今会えるアイドル”にぞっこんの青年たちが、イチャイチャしながらドルヲタ活動を満喫する様をこってり描写する一方、ボクシングの泥臭いリアリティもきっちりと保守。
そして、天才肌の世界がボクシングの本当の楽しさに目覚めるまでの起爆剤として、アイドル=マジ少を欠かせない存在として配しているのだ。

今後も世界がボクシングを続けるにあたり、マジ少が原動力となることは必至。くせ者ぞろいのドルヲタ仲間も主要な場面で活躍していくことだろう。

まだまだ線の細い世界が、マニー・パッキャオのごとく6階級制覇をなしとげるその日まで、ワクワクしながら併走します!



<文・奈良崎コロスケ>
中野ブロードウェイの真横に在住。マンガ、映画、バクチの3本立てライター。映画『殿、利息でござる!』の劇場用プログラムに参加しております。
観てね!

単行本情報

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