『KAPPEI』第6巻
若杉公徳 白泉社 \552+税
(2014年10月29日発売)
やがて訪れる“終末の世”の荒廃から人類を救うため、幼い頃から殺人拳をたたきこまれ、人里離れた土地で修行を積んできた勝平。
しかし、いっこうに世界に異変が起こりそうにないということで……師は“終末の戦士たち”を解散したのである。
東京に流れついた勝平は、現代の文化も風俗もまるっきりわからないながらに持ち前のサバイバル精神(?)で、どうにか都会の若者暮らしに混ざりこんだ。
チンピラから助けてやった縁で大学生の啓太の家に居候、啓太の友だちとも仲よくなり、そして初恋も!
いよいよ迎えた最終巻、いちばんの見どころはなんといっても、勝平のピュアな恋の行方だ。いやぁ、ギャグマンガなんだけど、不覚にも感動してしまう。
前代未聞の身体を張った、笑えて泣ける告白シーン、しかと見届けよ!
<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
「ド少女文庫」