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『おにでか!』 第1巻 矢寺圭太 【日刊マンガガイド】

2016/08/02


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『おにでか!』


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『おにでか!』 第1巻
矢寺圭太 小学館クリエイティブ ¥560+税
(2016年7月5日発売)


本当にすばらしい表紙。
気の強そうな女子高生! ビルサイズの巨大感! なかが見えそうなスカート!
常に一定需要のある「巨女」ものの、おいしいところをつめこみまくった、フェチズムの塊のような一枚だ。

ヒロインの鬼龍院花生(きりゅういん・はなお)と、幼なじみの武蔵(たけぞう)。2人はいつもいっしょ。
とはいっても、粗雑で横暴、わがままな花生に武蔵が振りまわされているだけ。
けれど気の強さがいいのか、彼女は学校中の男子にモテモテだ。

ある日突然、花生はビルサイズに巨大化してしまった。
どうやら心がときめいた時、大きく強くなるらしい。
日本各地では、どうやら同じように巨大化した少女が暴れている。
自分しか止められない。彼女は持ち前の正義感で、戦うことを決意する。

巨大化したからといって、別に急に強くなったわけじゃない。
殴られれば痛いし、血も流す。身体が大きいから対抗できるというだけで、彼女には武器や特技はなんにもない。戦闘はボコボコ殴りあい、鼻血をダラダラ流す泥くさいスタイルだ。

巨大で気丈な鬼龍院花生が「困る」のが魅力だ。
見開きで、街全体から見た彼女の大きさが描写されるシーンがある。
明らかに異質で、誰もが指をさす。真っ先に、視線にさらされ「恥ずかしい」気持ちがわいてくる。
人をけがさせないように、町を壊さないように。まあ無理です。
ここで開き直った彼女のかっこよさが光る。武蔵の支えもあり、気持を整理していく花生。
周囲の人に、どいてね、がんばってくるからね、ごめんね、と話しかけつつ、目立つことを受け入れていく様子は、ついつい応援したくなってしまう。

作者は以前、『大彼女』という巨大女子ラブコメを描いている。
今回はその基本設定を活かしつつリブートしたことで、キャラがよりいっそうくっきりとし、アクション要素がかなり濃厚になった。

第1巻後半の秋葉原の巨大ゴスロリメイドアイドル戦は、2巻に入るとつかみあいのガチンコ大げんかになる。
巨大な少女が町ぶっ壊しながら殴りあう、と聞いてピンときた人は、買わないと損です。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

  • 『おにでか!』 第1巻 Amazonで購入
  • 『大彼女』 Amazonで購入

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