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10月3日はエルリック兄弟(『鋼の錬金術師』より)が故郷を離れ旅に立った日 『鋼の錬金術師』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/10/03


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

10月3日はエルリック兄弟が故郷を離れ旅に立った日。本日読むべきマンガは……。


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『鋼の錬金術師』 第5巻
荒川弘 スクウェア・エニックス ¥400+税


1年365日、毎日が何かしらの「記念日」とは、本コーナー「きょうのマンガ」の前口上。
しかし、同じようにその日が絶対に忘れられない、あるいは忘れてはならない日となる可能性もある。

「Don't forget 3.OCT.11」――“11年10月3日を忘れるな”

「錬金術」が国家資格として認められる世界・アメストリスにおいて政府直属の様々な権利と義務を与えられた「国家錬金術師」の象徴たる金時計にそんなメッセージを刻みこんだエドワード・エルリックにとっても10月3日は絶対に忘れられない日である。

なぜならその日は、彼が過去と決別するべくみずからの家に火を放った日だから。
弟・アルフォンスとともに錬金術師として生きることを決め、旅立った日だから。

「月刊少年ガンガン」に2001年から2010年にわたって連載され、原作はもちろん二度のアニメ化も大ヒットを記録したファンタジーマンガ『鋼の錬金術師』において、エドワード・アルフォンス兄弟は不完全な錬金術をもって死んだ母親をよみがえらえようとして失敗。
その代償として自らの肉体の一部――アルフォンスにいたっては肉体そのもの――を失った忌まわしい記憶が残る土地から、あえて国家錬金術師となって去ることとなる。

本作におけるこの日は、いわばエルリック兄弟の人生すべてを方向づけた日なのである。

まだあどけない少年だった彼らに何が起こったのか?

第5巻の後半から始まる、エルリック兄弟と錬金術との出会いと彼らが犯した過ちを描いた一連の物語は、いま読みかえしても新たな感動を与えてくれるすばらしいエピソードの連続。
マンガ好きなら迷わず読むべし、とおすすめしたい!



<文・富士見大>
編集・ライター。特撮のあれこれやマンガのあれこれに携わるほか、歴史ものもたしなむ。『手裏剣戦隊ニンニンジャー公式完全読本 天下無敵』や、ただいま絶賛発売中の『東映ヒーローMAX Vol.54』にも参加しています。

単行本情報

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