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『超級! 機動武闘伝Gガンダム 最終決戦編』 第4巻 矢立肇/富野由悠季(作) 島本和彦(画) 今川泰宏(脚) 【日刊マンガガイド】

2016/11/07


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『超級! 機動武闘伝Gガンダム 最終決戦編』


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『超級! 機動武闘伝Gガンダム 最終決戦編』 第4巻
矢立肇/富野由悠季(作) 島本和彦(画) 今川泰宏(脚) KADOKAWA ¥580+税
(2016年9月26日発売)


著者である島本和彦の血がメチャメチャたぎりまくった結果、いわゆるアニメの「コミカライズ」作品とは少々違う次元に到達した感もある『超級! 機動武闘伝Gガンダム』も、ついに最終巻である。

もともとアニメ版でキャラクターデザイン協力として名を連ねていた島本和彦の作画に、総監督を努めた今川泰宏が脚本を担当する本作は、基本的にはアニメのストーリーラインを踏襲したものではあるのだが、熱血展開には定評のあるこの2人が組んで、素直にそのまま終わるはずもないであろうことは、いい意味で予想どおり。

しばしば「アニメでは描けなかったところを補完」と呼ぶには大胆すぎる寄り道を挟みつつ、ついに『爆熱・ネオホンコン!』編では、ドモン以外の新シャッフル同盟のメンバーが本作オリジナルのモビルスーツに搭乗。しかも、それをデザインしたのが大河原邦男!……ということで、大いに盛り上がったわけであるが、さすがに最終巻はデビルガンダムに囚われたレインを救出するというゴールラインは確定しているため、かなりアニメに忠実な展開。

最終的には「石破ラブラブ天驚拳」でどれだけ読者の溜飲を下げられるかにかかっているわけであり、マンガのオリジナル要素が減退するのは必然である。
しかし、だからといって「最後はおとなしい」のかといえば、まったくそんなことはないのも当然!
最終形態のデビルガンダムとの対峙に至るまでのバトルが激アツであることに加え、全人類が注視するなかでの愛の告白という赤面の極みの描写も、島本節が炸裂しまくり。
より恥ずかしい展開になっている(もちろん、それが正しい!)ことも必見だ。
そこからの大団円には、もう、心から拍手を送るしかないのである。

ちなみに、基本的には多くの読者はアニメ版を知っているとは思うのだが、仮にこのマンガだけ読んだとしても、ちゃんと「島本和彦作品」として成立しているので、アニメを知らなくて敬遠している人にもぜひ読んでいただきたい。
むしろ、結末を知らずにこの『超級! 機動武闘伝Gガンダム』に触れることができる人がうらやましいぐらいである。まぁ、最初のエピソードである「ドモン放浪編」の第1巻(ちなみに、章ごとに巻数のカウントはリセットされているが、実質的には全26巻の作品ととらえてさしつかえない)で、延々19ページも使ってOP主題歌を再現しているのは、さすがにアニメ未視聴だと面食らうとは思いますが……。



<文・大黒秀一>
主に「東映ヒーローMAX」などで特撮・エンタメ周辺記事を執筆中。過剰で過激な作風を好み、「大人の鑑賞に耐えうる」という言葉と観点を何よりも憎む。

単行本情報

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