いよいよ本日より、安彦良和の手によるマンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』が原作の最新アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』が、2週間限定のイベント上映を開始する。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』冒頭7分映像はこちら↓
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』は、1979年に放送されたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインと作画監督を務めた安彦良和氏が執筆を担当した作品。
当初はとある出版社に持ちこんだものの、掲載できる雑誌媒体がなく、一時は頓挫しそうになったが、“それならばこのマンガがメインの雑誌を創ってしまえばいい”というドラスティックな着想から、かの「ガンダムエース」創刊に至るという。その起こりすらも、ドラマチックなマンガである。
『機動戦士ガンダム』の遺伝子は、今も数々の雑誌で様々なマンガを生み出している。「このマンガがすごい!WEB」でも、「日刊マンガガイド」から「きょうのマンガ」、そしてインタビューと、「ガンダム」に関係した作品を取り上げたことのないコーナーはないくらいだ。
今回は、そんな「ガンダム」マンガのフラッグシップ的作品である『THE ORIGIN』がアニメ化されることを記念して、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』とはどんな作品なのかをひもときつつ、「マンガ」という観点から、シリーズの歴史を追ってみたい。
アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』とは!?
宇宙世紀0068年――サイド3、ムンゾ自治共和国。
宇宙に進出した人の革新を説き、地球連邦政府からの完全独立を宣言しようとしたジオン・ズム・ダイクンは、議会檀上で演説中に突如倒れ、帰らぬ人となった。
ダイクンの側近ジンバ・ラルは、彼の死を腹心とされていたデギン・ソド・ザビによる陰謀と主張したが、ムンゾひいてはサイド3の実権を掌握せんとするザビ家の暗躍は加速していく。
これまで語られることのなかった動乱の歴史が明らかになるなか、ダイクンの遺児であるキャスバルとアルテイシアには、激動の時代を象徴した数奇な運命が待ち受けていた……。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』のココに注目!!
漫画家・安彦良和が描く濃厚な政治ドラマを忠実にアニメ化
原作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、単行本の第9・10巻にあたる、いわゆる「シャア・セイラ編」をアニメ化。
したがって、舞台となるのは地球連邦とジオン公国が開戦する以前。表向きは平和だが、序々に戦争へと転がりつつあるきなくさい政争とかけひきがたっぷり描かれるところは、安彦の『虹色のトロツキー』や『王道の狗』のようなポリティックス・ロマンにも似た読みごたえを読者に与える。
『機動戦士ガンダム』本編で語られなかった“もうひとつの正史”
「シャア・セイラ編」では、のちにジオン公国軍のエースパイロット“赤い彗星”と呼ばれる男、シャア・アズナブルがいかにして誕生したかまでが描かれる。
したがって本作のシャアは、あくまでもジオン・ズム・ダイクンの遺児キャスバル・レム・ダイクンという少年にすぎない。
また、対するザビ家の一族も野心に燃える精力的なデギン・ソド・ザビをはじめ、ギレンやキシリアも若き日の姿――シャアの親友(!?)であるガルマに至ってはチビッコ(!)の姿で登場する。
とくに、オリジナルではすでに暗殺していたため描かれなかったサスロ・ザビや、回想にしか登場しないジンバ・ラルなどが“現役”として登場することにも、テンションマックス!
また冒頭では、シャアが名を挙げたことでも高名なルウム戦役の模様も描かれる。
黒い三連星ら、ジオン軍のエースパイロットたちの若き日の活躍はもちろん、ガンダムファンなら感涙必須のグッとくる艦隊決戦が3DCGで展開するのだ!
……と、待ちに待っていた安彦ガンダムのアニメ化に興奮し、たっぷりと作品紹介をしてしまいましたが、「このマンガがすごい!WEB」はマンガ情報サイトです!
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル』を観てガンダム熱が高まったら、ぜひガンダムマンガも読んでほしい! 次のページからは、ガンダムマンガ情報を大公開!!