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【日刊マンガガイド】『ギガントマキア』 三浦建太郎

2014/08/24


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『ギガントマキア』
三浦建太郎 白泉社 \600+税
(2014年7月29日発売)


気が付くと最新刊(第37巻)リリースが1年以上前、不定期連載というかたちで「ヤングアニマル」誌で今なお連載継続中の『ベルセルク』を手がける三浦健太郎が、「脳細胞が老いる前にやっておかねばならないことが在る!!」(オビより)とばかりに同誌で2013年冬から翌年春にかけ短期集中連載した作品が『ギガントマキア』だ。

数億年に一度繰り返される惑星規模の大災厄を経て変わり果てた姿となった近未来の地球。人類の末裔「人族(ヒュー)」の不思議な美少女・風炉芽(プロメ)は、彼女と契約する屈強な戦士・泥労守(デロス)を伴いさまよう砂漠で「亜人族(ミュー)」に捕われる。筋肉バカだが純粋で正義感の強い泥労守は、人族を強く憎む聖虫(スカラベ)族の戦士・雄軍(オグン)と一騎打ちを促され、正々堂々と戦うことで雄軍と語り合おうとする。
そんななか、亜人族が崇める「神」を奪うため人族の帝国が派遣した巨大兵器・多位担(タイタン)が侵攻する。玉砕戦を覚悟した亜人族を護るように、どこからともなく現れたのは白亜の巨人・轟羅(ゴウラ)だった。

気の遠くなるような未来、人智を超える生態系といった世界観はドゥーガル・ディクソンの『アフターマン』『未来惑星ザルドス』を思わせるが、圧倒的なイマジネーションの筆致はさすが三浦健太郎、とうならされる。

正々堂々と対戦相手の想いを受けきって戦うという、プロレスの“受けの美学”を体現したかのような烈修羅(レスラ)・泥労守と、万能液「峰久為流(ネクタル)」を下半身の“とある器官”(!)から放出して彼を治療する風炉芽のキャラクター性も際立って、1巻で終わるのがいかにももったいない大傑作である。



<文・富士見大>
編集プロダクション・コンテンツボックスの座付きライター。『衝撃ゴウライガン!!兆全集』(廣済堂出版)、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』劇場用パンフレット、平成25年度「日本特撮に関する調査報告」ほかに参加する。

単行本情報

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