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【インタビュー】タナカカツキ『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』 サウナはいわゆるひとつの合法ドラッグ!! サウナ伝道師・タナカ先生が語るサウナのヤバすぎる中毒性とは!?

2017/07/03


人気漫画家のみなさんに“あの”マンガの製作秘話や、デビュー秘話などをインタビューする「このマンガがすごい!WEB」の大人気コーナー。

今回お話をうかがったのは、タナカカツキ先生!

「ととのったァ~~!!」
偶然体験した「サウナトランス」に魅了され、サウナ中毒となり「日本サウナ・スパ協会の公式大使」にまで任命されたタナカカツキ先生。
そんなタナカ先生、プロサウナーたちのサウナ作法や金言が詰まりに詰まったサウナ入門書が、サウナ好きのみならず多くの読者の人気を獲得し「このマンガがすごい!2017」オトコ編の10位に堂々ランクインしました!

今回は“サウナの本質”に迫るべく、タナカ先生の追い求めるサウナ道について奥の奥まで聞かせていただきました!
「ちょっと興味があるけどまだ…」と思っている初心者はもちろん、「サウナ? 俺にまかせとけ!」なんていう猛者の方も、まさに「ととのう」お話のオンパレード! 必見です!!

著者:タナカカツキ

大阪生まれのマンガ家。そして、日本サウナ・スパ協会に公式に任命された、サウナ・水風呂のすばらしさを世に広める「サウナ大使」。ちなみに大使として日本で選出されたのは、現時点では、タナカ氏と長嶋茂雄氏の2人のみ。「コップのフチ子」の原案者でもある。
著書に、サウナを題材にしたマンガ&エッセイ『サ道』(講談社)のほか、『オッス!トン子ちゃん』、天久聖一氏との共著『バカドリル』(ともに扶桑社)などがある。映像作品も多数手がけ、アーティストとして幅広いジャンルで活躍中。なお、2017年に講談社から新たに出し直した『逆光の頃 完全版』は、当時の貴重なカラーイラスト十数点など、ファンにはたまらない特典が多数収録されており、電子書籍で好評発売中!

Twitter:@ka2ki
HP:KAERUCAFE.com

サウナから出たあとは何もするべからず!

――「このマンガがすごい!2017」オトコ編で第10位にランクインした『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』は、タナカカツキ先生ご自身のサウナ体験にもとづくサウナ入門書です。以前、何かのインタビューで年間300日はサウナに通っているとおっしゃっていましたが……。

タナカ いまはおさえてますよ。

――そうなんですか?

タナカ 年間100日くらいを目標にしてますが……。

――はい。

タナカ 5月の時点でもう100日を超えてました。

――全然減ってないじゃないですか(笑)

タナカ 中毒ですからね。なかなかおさえられないですよ(笑)。

――個人的なことをいうと、あまりサウナには入らないんです。銭湯に行っても、400円くらいプラスしてわざわざ入ろうとは思わなくて……。

タナカ そうでしょう、そうでしょう。全人類的にそうですよ。

――いわば“サウナ弱者”なんです。

タナカ いいですねぇ、“サウナ弱者”。

――ただ、同じような考えの読者は多いと思います。そんな“サウナ弱者”であっても、先生の『サ道』を読むとサウナに行きたくなります。そこで今回は、公益社団法人日本サウナ・スパ協会の公式大使でもあるタナカ先生に、『サ道』で描かれたサウナの魅力をお聞きしようかと。

タナカ もちろんです。ぜひサウナの魅力にハマっていただきましょう。

――まず先生は、いつからサウナ好きになったんですか?

タナカ 最初は僕もみなさんと同じように、サウナに対してあまりいいイメージは持ってませんでした。あまり……というか、できることなら近づきたくない。

――あれ。そうだったんですか?

タナカ 最初からサウナにいいイメージを抱く人はほとんどいないですよ。だってあれ、見た目的にも厳しそうだし、チャレンジボックスじゃないですか。

――チャレンジボックス(笑)。

タナカ 「我慢してる」感がすごくありますし、我慢なんて嫌いだし苦手ですしね。こっちはコンピュータグラフィックスの最先端をやって、時代のエッジ(笑)を走ろうとしているわけですよ、それがサウナみたいなオッサン臭いところには、近づこうとはしないですよ。

――先生、めちゃくちゃディスりますね(笑)。

マンガ内でもかなりの言いよう(笑)。

マンガ内でもかなりの言いよう(笑)。

タナカ ただ、普通の人なら避けて通るようなものが、なぜなくならないのか。そういうところが重要なんですね。

――先生のなかではいつからサウナに対するイメージが変わりましたか?

タナカ やっぱり体験が先です。たまたま自宅の近所にスポーツジムができたんですよ。そこに入会したんですけど、スポーツジムってけっして安くはないですよね、1カ月で1万ナンボとか取る。そらぁ、モトを取らないと。ねぇ?

――たしかに。いろいろな設備に手を出してみたくなります。

タナカ その設備のなかにサウナ室があったんですよ。まだできたてのジムだから、平日の昼間なんてほとんど人がいない。サウナも浴室も貸し切りみたいな状態やったんで、サウナと水風呂を繰り返していたら……きちゃった。

――きちゃいましたか。

タナカ 「あれ、なにこれ?」と。「どこかでドラッグでも打ったっけ?」みたいな。

――それが作中で出てくる「ととのった」状態、サウナトランスなんですね。

「サウナトランス」は一度味わうと底なし沼のようにハマってしまいます。

「サウナトランス」は一度味わうと底なし沼のようにハマってしまいます。

タナカ 「この感覚はなんだろう?」と思っていろいろ調べ始めたのが最初です。

――この「ととのう」が本作のキーワードでもあると思うのですが、“サウナ弱者”にはイマイチよくわからない感覚なんです。今回の取材に先がけて実際にサウナに行って、サウナと水風呂を交互に入るのを体験したんですけど、「のぼせてる」状態と区別がつかないんです。

タナカ はいはいはい。なかなか言葉でいうのは難しいんですけどね、基本的には銭湯の効果と変わらないわけです。銭湯や温泉も、出たり入ったりを繰り返して、そのあとのトランスを楽しむものじゃないですか。湯船に浸かっているときも、“そのあと”ですよね。脳内物質が入浴時より遅れて出てきているんです。だから湯上がりに食事をして「ビールがおいしいね」(僕、お酒飲めないんですけどw)なんていいますけど、ビールはいつもの味なんですよ。

――それこそビンや缶だったら、いつ飲んでも味は一緒のはずですね。

タナカ でも銭湯や温泉の効果で脳内物質が出てますし、五感も起ち上がってますから、いつもよりうまく感じるわけですよ。サウナトランスも、サウナに入っているときではなくて、サウナ室から出たあとに遅れてやってくるものなんです。

――な、なるほど。

タナカ ただね、みなさんサウナから出ると、ごはんを食べたり、おしゃべりをしたりしますよね。それはもったいない。非常にもったいない。そこに(サウナ・トランスの)効果が現れるんです。そこで「ととのう」んです。サウナ施設にはリラックスできるスペースがあるので、そこで羽を伸ばしたり、腰を落ちつけられますからね。

「ととのう」ためのリラックス。これをしないと快感にはたどり着けません!

「ととのう」ためのリラックス。これをしないと快感にはたどり着けません!

――じゃあ「ととのう」を味わうためには、サウナ上がりに何もしないほうが体感しやすいわけですか?

タナカ そうなんです。でも、みんな何かをやっちゃうんですよねぇ。

――携帯いじったりしちゃいますね。

タナカ そうすると鎮静効果がなくなって、また集中に切り替わっちゃうんですよ。気持ちとか脳が。せっかく気持ちが広がっていくのに、そこでまたグッと緊張に入っちゃう。 で、なかなか「ととのった」状態にいかないわけですよ。

――リラックスして何もしていない状態を作る、ということでしょうか?

タナカ リラックスしながらも血は駆け巡っているので、脳内に大量の酸素が運ばれて覚醒しているんですね。覚醒しながらも気持ちは落ちついている状態が、いわゆる「ととのっている」状態。

――なかなか健康的な感じがします。

タナカ でも中毒性があるので、一概に健康的とはいえないです(笑)。なんせ脳内に気持ちいい物質が出ているので、これはやっぱりクセになります。重度のサウナー(サウナ愛好者)になると、サウナに行かないとイライラするといった副作用的なものもありますから。

――それで「年間300日」とかになってしまうんですか。

タナカ 本当は適度がいいんですけどね。

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