365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
4月26日はよい風呂の日。本日読むべきマンガは……。
『マンガ サ道 ~マンガで読むサウナ道~』第1巻
タナカカツキ 講談社 ¥560+税
4月26日は、「よい風呂の日」。これは「4(よい)2(ふ)6(ろ)」の語呂合わせからきているが、2014年、映画『テルマエ・ロマエ2』が公開されたことを機に、正式に日本記念日協会により制定されたそうだ。
ちなみに、毎月26日は「風呂の日」、6月26日は「露天風呂の日」だという。
ふむふむ。
やっぱり日本人はお風呂が好きなんだなぁ。
そんなお風呂好きな日本人の間で、ここ数年ブームになっているものがある。
それが「サウナ」だ。
サウナの楽しみ方を解説するムック本も登場し、サウナ好きは「サウナー」と呼ばれ市民権を得ている。サウナブームは近年ますます盛り上がっているといえるだろう。
そこで今回紹介したいのが、『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』だ。
本作は読んで字のごとく、サウナのことだけを描いている作品。著者は、公益社団法人日本サウナ・スパ協会から公式に「サウナ大使」として任命されているとのことなので、そのサウナ愛は相当なものである。
さて、本作をひらくと最初に出てくるのが「サウナトランス」という言葉だ。
これはサウナと水風呂を何度か往復し、身体をよく拭き、ベンチなどでゆっくり休憩をするとやがて訪れるトランス状態のこと。じーんと身体がしびれてきて、血液が身体中をめぐり、やがて多幸感が訪れるのだとか。
そのトランス状態を求め、サウナーたちは日々サウナに通っているのだ。
そういえば、銭湯でやたらとサウナと水風呂の往復をするおじさんを目にしたことがある。きっと彼もこのサウナトランスを求めていたのだろう。
このように、本作にはサウナ好きならではのトリビアが満載だ。これを読むまで、正しいサウナの入り方なんて知らなかったし、それだけで人生を損していたのだなぁなんて気持ちになってしまった。
銭湯に通うようなお風呂好きならば、ぜひ一読しておきたい作品である。
<文・五十嵐 大>
83年生まれの、引きこもり系フリーライター。デスゲーム系やバトルもの、胸キュン必至の恋愛マンガやBLまで嗜む、マンガ好きです。マイブームは、マンガ飯の再現。