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峠比呂『珈琲店タレーランの事件簿』インタビュー 「どのキャラも好きになれた」コミカライズ作家の語るキャラクターの魅力!【単行本第2巻発売記念!】

2015/09/21


完結巻となる第2巻が発売されたコミック版『珈琲店タレーランの事件簿』。今回は、コミカライズを担当した漫画家・峠比呂先生のもとを訪ね、お話を伺った。コミカライズをするにあたり、原作を誰よりも読みこんだ峠先生。そんな峠先生の語る『タレーラン』の魅力とは。

漫画家:峠比呂

埼玉県在住。
大ヒット小説『まおゆう魔王勇者』のコミカライズ作品『まおゆう魔王勇者~丘の向こうへ~』(秋田書店)やアニメ制作会社で働く女子の姿を描いた『これだからアニメってやつは!』(KADOKAWA)など代表作多数。

Twitter:@tougehiro

コミカライズ担当作家の語る、『タレーラン』の魅力とは?

——コミック版『珈琲店タレーランの事件簿』第2巻発売、そして第1巻の重版、おめでとうございます。

いよいよ発売となった第2巻。徐々に距離を縮める美星とアオヤマに、忍び寄る影。それはかつて美星の心に深い傷を残したある事件の犯人だった――。

いよいよ発売となった第2巻。徐々に距離を縮める美星とアオヤマに、忍び寄る影。それはかつて美星の心に深い傷を残したある事件の犯人だった――。


 ありがとうございます。

——コミカライズを担当された峠先生からみて『珈琲店タレーランの事件簿』は、どんなところが魅力の作品でしたか。

 好きなところはたくさんあるんだけど、まずキャラクターは魅力的ですよね。

——原作ファンの方の感想を見てみても、やはりキャラクターに言及しているものが多いですね。

 コミカライズをする時は、好きなキャラクターを作るところから始めるんですよ。多くは主役ですね。
けど『タレーラン』の場合、どのキャラも好きなんですよ(笑)。そのくらいキャラが魅力的。一番好きなのはアオヤマの親戚の小須田リカと、それを追っかける優男というか、だらしない男。
ただ、脇役を好きになるっていうのはよくあるんだけど、やっぱり主人公って好きにならなきゃいけない。もしくはとことん嫌いにならなきゃいけない。

とばっちりでリカお大ビンタをくらったこの男。でもこれが恋に落ちた瞬間だった!?

とばっちりでリカお大ビンタをくらったこの男。でもこれが恋に落ちた瞬間だった!?


——好きになるというのはなんとなくわかるのですが、主人公を嫌いになるというのは。

 嫌いになったところが魅力のキャラもやっぱり存在するんですね。嫌ったうえで、なんで自分はそこが嫌いなのかが重要なんです。逆にそこが魅力なことがあるので。読者はこのキャラ好きだけど、僕は嫌いってこともありますけど、それは主観の問題なので。
あと主人公とヒロインについては、思い入れを作るとこですね。キャラに思い入れができると、やっぱりその部分を出したくなるじゃないですか。

——コミック版を読み返してみると、原作につけくわえられたセリフやしぐさが多く見られますが。

アオヤマの言葉に頬を赤らめる美星さん。2人の恋模様は、原作小説よりも色濃く描かれている。

アオヤマの言葉に頬を赤らめる美星さん。2人の恋模様は、原作小説よりも色濃く描かれている。


 美星さんのことは、やっぱり読者みんなが好きであるように、僕も好きでありたい。自分にとってのキャラクターの魅力、「美星さんのここが好きだ!」っていうところが見つかると、自然に「これ足したいな」ってものが出てくる。

——当然描かなければいけないシーンがあり、ページ数の問題で原作から削られる場面、セリフもあるなかで、何かをつけたすというのは、なかなか勇気がいることかと思いますが。

 必要に迫られて、ということもありますよ。尺の問題なんですけど、ここを描こうって決めたシーンに、セリフが少なかったりする。そういうときはセリフを足さなきゃいけなかったりします。
ただ足りる足りない以外の部分では、キャラクターを魅力的に描くためには、たとえばひとつのしぐさであったりとか、そういうものをつけたしたくなる。それこそ連載が始まる前から。

——『タレーラン』には数多くのキャラクターが登場しますが、その1人ひとりに魅力を見出すわけですか。

美星のストーカーである胡内。峠先生曰く「彼のことはもっと描きたかった。“孤独”っていう共感しやすい部分を持っていたので」とのこと。

美星のストーカーである胡内。峠先生曰く「彼のことはもっと描きたかった。“孤独”っていう共感しやすい部分を持っていたので」とのこと。


 キャラの魅力、というか役割を考える意味では、原作ファンの反応も見ますよね。Amazonのレビューとか見たりするんですよ(笑)。あとはいろんな書評とかも。
ただそうしたものを読むのは、自分でひととおり原作を読んで解釈を固めたあとですけれど。

——世の中と自分のズレがないかの確認の作業ですね。

 そうそう、コミカライズでは、それが重要ですよね。そのうえで、みんなの思ったような描き方をしてあげるのか、それとも「そうきたか!」って変化球で挑むか。

単行本情報

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