『珈琲店タレーランの事件簿』第1巻
岡崎琢磨(作) 峠比呂(画) 宝島社 ¥690+税
(2015年8月19日発売)
「このミステリーがすごい!」大賞の「隠し玉」作品として刊行され、みるみるうちに大ベストセラーになった岡崎琢磨の小説『珈琲店タレーランの事件簿』。売れに売れているので、読んだことのない方でも名前ぐらいは耳にしたことがあるはずだ。世界各国語にも翻訳され、累計160万部も突破したというから驚きだ。
この大ベストセラー・ミステリーが峠比呂によってコミック化、「このマンガがすごい!WEB」で連載されているが、このたびそのコミックス第1巻がついに刊行された。
『珈琲店タレーランの事件簿』は、基本的に主人公の青年・アオヤマの視点で展開される。
舞台となるのは、京都の街。ある日彼は、雨のなかで「喫茶店タレーラン」という珈琲店を見つけ、雨宿りのために入った。
そして長らく探し求めてきた、理想のコーヒーと出会う。このコーヒーを淹れたのは、女性バリスタの美星だった。美星は、ハンドミルを回しながら、店に持ちこまれる謎を解く。
第一章「事件は二度目の来店で」では、2人の出会いが描かれつつ、「間違えられた傘の謎」が解明される。
第二章「ビタースウィート・ブラック」では、アオヤマの遠縁にあたる少女が登場。彼女から彼氏について相談を受けるが、そこに隠された真実を、美星が見事に追求する……といった具合に、第四章までを収録。