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TVアニメ『政宗くんのリベンジ』レビュー! さえないデブからイケメンに大変身!? 「豚足」呼ばわりしたドSな「残虐姫」にリベンジマッチ!【あのアニ】

2017/03/23


「あの話題になっているアニメの原作を僕達はじつは知らない。」略して「あのアニ」。

アニメ、映画、ときには舞台、ミュージカル、展覧会……などなど、マンガだけでなく、様々なエンタメ作品を取り上げていく「このマンガがすごい!WEB」の人気企画!
そう、これは「アニメを見ていると原作のマンガも読みたいような気もしてくるけれど、実際は手に取っていないアナタ」に贈る優しめのマンガガイドです。「このマンガがすごい!」ならではの視点で作品をレビュー! そしてもちろん、原作マンガやあわせて読みたいおすすめマンガ作品を紹介します!

今回紹介するのは、TVアニメ『政宗くんのリベンジ』

いつの世も恋愛は物語の王道だ。男と女が顔を合わせた瞬間、物語は始まる。ときには甘く、ときには酸っぱく。しかし、そればかりではなく、ときにたいへん苦々しい思いが待ちかまえていることも。
そんなわけで、今クールのディスイズラブコメというべきアニメ「政宗くんのリベンジ」を紹介しよう。甘さ、酸っぱさ、苦さ、(腹黒も)すべてつまっています

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本作の主人公の真壁政宗はイケメンで文武両道、実家も金持ちという三拍子そろった完璧超人、そのうえ「イケメンにあらずんば人にあらず」と平気で抜かしたりもする。だからといって「ケッ、鼻持ちならない奴だぜ」などといわないでほしい。
この政宗、じつはある秘密を胸に抱えている。それは8年前まで小太りのいじめられっ子だったこと、そして当時の自分を「豚足」呼ばわりして手痛く振ったお嬢様・安達垣愛姫への復讐を誓っていることだ。

ダイエットをして、女性が振り向くほどのイケメンになって帰ってきた主人公・真壁 政宗(まかべ・まさむね)。日課は筋トレ。

ダイエットをして、女性が振り向くほどのイケメンになって帰ってきた主人公・真壁 政宗(まかべ・まさむね)。日課は筋トレ。

復讐といっても暴力に頼ったりする単純で即物的なものではない。家族から離れ、特訓の日々を経てダイエットに成功しイケメンに生まれ変わった今だからこそできる手段だ。
それは、安達垣愛姫を自分に惚れさせて、それから最高の形で捨ててやり、当時の自分と同じ気持ちを味あわせようという計画! その名もデッド・オア・ラブ作戦!

たいへん陰湿でまわりくどい計画だ! せっかくイケメンになったのに、それでいいのか! あとそのネーミングセンス……!
親元に戻った政宗は編入先の高校でさっそく、自分を振った少女、安達垣愛姫に再会する。成長した愛姫は、美少女にして成績も学年トップとまさに才色兼備の女性に成長していた。だが、その一方で彼女は自分に告白してきた男子に屈辱的なあだ名をつけてこっぴどく振ることを日常的にしており、その結果ついた異名は『残虐姫』。

8年前、政宗を「豚足」呼ばわりした張本人、安達垣  愛姫 (あだがき ・あき)。モテるが、大の男嫌い。

8年前、政宗を「豚足」呼ばわりした張本人、安達垣 愛姫 (あだがき ・あき)。モテるが、大の男嫌い。

そんな彼女を前にしても政宗の決意は揺らぐことはなかった。イケメンの力を使って、必死でいろいろアプローチする政宗。だが、その行動は空回りするばかり。だって、イケメンになってから日が浅いし……恋愛の参考にできるのだって妹の部屋から借りた少女マンガぐらいしかないから……。

そんな女性慣れしていない政宗をサポートするのが、愛姫の使用人の小岩井吉乃。普段は小動物のようなか弱い印象を受けるが、その実態は政宗の正体を知りながらも彼の計画に賛同する腹黒女子だった。

そして政宗は吉乃の作戦に従い、愛姫をデートに誘ったり、時には強引に押し、時にはわざと無視したりと、あらゆる手段で愛姫の気を引こうとする……だが、そこに昔から政宗を慕っていたというノーパン女子・藤ノ宮寧子が現れ、復讐に向けて一直線だったはずの政宗の人間関係はなぜかもつれていくばかり……。

政宗の前に突如現れた美少女・藤ノ宮寧子(ふじのみや・ねこ)。健康マニアで下着をはいておらず、周囲にうれしい迷惑をかけることもある。

政宗の前に突如現れた美少女・藤ノ宮寧子(ふじのみや・ねこ)。健康マニアで下着をはいておらず、周囲にうれしい迷惑をかけることもある。

そんな政宗と癖のあるヒロインたちのやりとりは、マンガの時点でも充分におもしろかったのだが、アニメでは声と動きが加わることで、楽しさはさらに倍増。メインキャラでは大橋彩香、水瀬いのり、田所あずさと若手の人気女性声優を配役して物語に華を添えている。

その一方で、政宗が参考にする少女マンガ『薔薇の瞳のステロイド』の主役2人の声を、演じるのは、置鮎龍太郎と國府田マリ子というべテラン2名。
そして、この組みあわせはそう、かつて日曜の朝に放映されていた人気アニメ『ママレード・ボーイ』の主役2人といっしょなのだ! じつに渋いチョイスだ!

また、本作には物語の根幹を成す謎へのヒントが、今回のアニメ版では「アニメならでは」の形式で提示されている。物語の本筋ばかりではなく、そういった部分にも注目して観てほしい。

かくして、いっしょに補習授業を受けたり、みんなで旅行に行ったりといろんな青春イベントを繰り広げるうちに、お互いの意外な一面に気づいたりもして、徐々に距離が近づいていく政宗と愛姫。

第10話では、愛姫の許婚を名乗る新キャラ・雅宗兼次が登場。かつての政宗の容姿を彷彿とさせるぽっちゃり系の兼次だが、なぜか愛姫はまんざらでもない様子で……。

転校してきた愛姫の幼なじみの許嫁・雅宗兼次(がそう・かねつぐ)。苗字は「がそう」だが、愛姫からは「マサムネ」と呼ばれている。

転校してきた愛姫の幼なじみの許嫁・雅宗兼次(がそう・かねつぐ)。苗字は「がそう」だが、愛姫からは「マサムネ」と呼ばれている。

意外すぎる恋のライバルの登場に、政宗はどう動く。
はたして政宗の胸に燃えているのは依然として復讐心だけなのか? 二重の意味でクライマックスを迎える、『政宗くんのリベンジ』の行く末やいかに?


TVアニメ「政宗くんのリベンジ」を観たあとに……

今回、TVアニメ『政宗くんのリベンジ』をさらに楽しみたいアナタに、読んでほしい原作マンガを紹介しちゃいますよっ。

『政宗くんのリベンジ』竹岡葉月(作)Tiv(画)

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『政宗くんのリベンジ』第1巻 竹岡葉月(作)Tiv(画)
一迅社 ¥571円+税
(2013年4月27日発売)

原作を務める竹岡葉月はライトノベル作家としても活躍中。マンガ原作は本作が初めてなのだが、非常にしっかりした構成に仕上がっている。

この完成度の高さには、原作者の筆力に加えて、小説形式で上がってきた原作をマンガに起こすTivのネーム力にも秘訣があるのだろう。

そして、アニメより話が少し先に進んでいる最新巻の8巻では、ついに政宗が物語の根幹を揺るがす真実に行きついてしまう。
このまま一気に物語が収束するのか、それとも次巻以降でもうひと波乱起こるのか、原作の方もぜひお見逃しなく!

また、4月27日には、『政宗くんのリベンジ』第0巻も発売予定。こちらもお楽しみに。


原作マンガのほかに、このマンガもおすすめ!

『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』赤坂アカ

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『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』第1巻
赤坂アカ 集英社 ¥514+税
(2016年3月18日発売)

いかにして相手を惚れさせるかに苦心するのが『政宗くんのリベンジ』だが、そんな面倒な真似を男女が双方で行っているのが、『かぐや様は告らせたい』だ。
生徒会副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行はお互い惹かれあっているはずなのに、両者ともにプライドが邪魔して素直に気持ちを打ち明けられない。

彼らにとって恋愛とは「好きになった方が負け」なのだ!
その結果、どっちから映画に誘うかとか、どっちから連絡先を訊くかなど日常の何気ないことで、悩んだり、策を練ったり、深読みしすぎて自爆したりと、じれったい恋愛模様を日々繰り広げています。

アニメ情報:『政宗くんのリベンジ』

■放送情報
TOKYO MX:毎週木曜日22時30分~
サンテレビ:毎週木曜日25時30分~
KBS京都:毎週木曜日25時30分~
AT-X:毎週土曜日21時30分~
(リピート放送:毎週日曜日23:30~/毎週火曜日13:30~/毎週木曜日29:30~)
※AT-X放送版は、AT-Xオリジナルエンディングと本編終了後「おまけ映像」の放送あり!
BSフジ:毎週日曜日25時00分~

■CAST
真壁政宗:花江夏樹
安達垣愛姫:大橋彩香
小岩井吉乃:水瀬いのり
藤ノ宮寧子:三森すずこ
双葉妙:田所あずさ
朱里小十郎 :早見沙織
雅宗兼次:斎賀みつき
早瀬 絹江:小倉唯
早瀬千夏:大亀あすか
金子園香:伊瀬茉莉也
木場菊音:伊藤かな恵
水野鞠:佐藤聡美ほか
ほか

■STAFF
原作:竹岡葉月・Tiv
監督:湊 未來 
シリーズ構成:横手美智子
助監督:井上圭介
脚本:横手美智子・下山健人
キャラクターデザイン:澤入祐樹
音響監督:亀山俊樹
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:SILVER LINK.
製作:「政宗くんのリベンジ」製作委員会

■主題歌
オープニング主題歌「ワガママMIRROR HEART」(大橋彩香)
エンディング主題歌「Elemental World」(ChouCho)

■公式サイト
http://masamune-tv.com/

■公式twitter
@masamune_tv

<文・犬紳士>
養蜂家。好きな90年代の「りぼん」作品は『天使なんかじゃない』。

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