放送開始よりさっそく話題沸騰中のTVアニメ『響け！ユーフォニアム』。
武田綾乃さんの小説が原作で、現在、はみさんによるマンガも「このマンガがすごい！WEB」で連載中。アニメ放送に前後して当サイトをチェックしにいらっしゃる方も急増中です！
今回は、その記念すべきTVアニメ第1回「ようこそハイスクール」を、現在絶賛発売中のマンガ『響け！ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部』第1巻とともにふり返ってみたいと思います。

『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』第1巻
武田綾乃(作) はみ(画) アサダニッキ(キャラクター原案) 宝島社 \690+税
（2015年4月3日発売）

黄前久美子のキャラクターに注目！

TVアニメ第1話の冒頭は、主人公・久美子の回想から始まります。
マンガでは第3話「ゆうぐれフェローチェ」のラスト近く、気分転換に寄り道した河原で久美子は中学時代の苦い思い出をふり返ります。ここでツカミはばっちり！

アニメでは大粒の涙をぽろぽろこぼす同級生の高坂麗奈にグッときた人も多いはず。

また、ここでチェックしていただきたいのが久美子のヘアスタイル。
基本的な長さはマンガと変わらないのですが、入学式に向かう彼女は、後ろで髪をまとめて、短めのポニーテールをつくっています。
さらに、「吹奏楽部」を「すいぶ」と略すあたりは、なかなか“らしい”感じなんじゃないでしょうか？　この言葉自体は『たんさんすいぶ』（上条明峰、「イブニング」連載）などで、マンガファンにはもうおなじみかと思います。

同級生の川島緑輝（さふぁいあ）との出会いに出てくる金管楽器チューバのゆるキャラ「チューバくん」も気になるところ。あれはグッズ化してほしいなあ……。

吹奏楽部の部室まで見学に訪れた久美子、緑輝と加藤葉月の新入生3人のシーンで、アニメならではの展開が見られます。
まずは吹奏楽部の緻密な描写。音程を正すための機械「チューナー」の存在や「ダメ金」の用語説明など、吹奏楽部だったら「あるある！」、そうでない人にとっては「なるほど!!」のシーンが満載です。

久美子、まさかの入部拒否？

マンガではこのままなし崩し的に入部してしまいますが……。

同じクラスでさっそく仲よくなった久美子、葉月、緑輝の3人ですが、吹奏楽部に入る決心をした葉月、緑輝に対して久美子は「もうちょっと考えてみる」と態度を保留します。

その理由は吹奏楽部にいきなり入部した高坂麗奈の存在が大きいようです。
本人はそのつもりがなくても、麗奈を傷つけてしまったであろう言葉を思い出しては後悔の念にさいなまれる久美子は、自宅に帰ってもモヤモヤしっぱなし。
ここでは、マンガではまだ未登場の久美子の姉・麻美子がさっそく登場します。
ちなみに彼女は、原作小説の第2作に登場します。

マンガより少しまわり道をしたものの、吹奏楽を始めたころの初心を思い出した久美子はやっと入部を決意します。
そして、意を決して麗奈に話しかけようとしたところで第2回へ……

さて、久美子が入ったことで北宇治高吹奏楽部はどうなっていくのか？
それよりもアニメの放送がもう待てない！　という人は、まずはコミックスで第4話までを読んで、現在、当「このマンガがすごい！WEB」で配信中の第5話～第6話を読んでみてはいかがでしょう？
もちろん原作小説もシリーズ第3作まで発売中。
こちらもとっても楽しいので、ぜひご一読を！