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『ヒーローカンパニー』第6巻 島本和彦/斎藤大哲&ビッグバンプロジェクト 【日刊マンガガイド】

2014/11/26


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『ヒーローカンパニー』第6巻
島本和彦/斎藤大哲&ビッグバンプロジェクト 小学館クリエイティブ \560+税
(2014年11月5日発売)


ヒーローたちの裏側や内輪的会話など、手を替え、品を替え、斜めな切り口のヒーローマンガが増えているなか、真打ち・島本和彦が描く第6巻。

ヒーローだって人間だ。ヒーローだって生活がある。
解説しよう! これは、ヒーロービジネスの大企業「ヒーローカンパニー」の一員となり、契約者たちをきっちり守っていく、職業ヒーローたちのアツい人間模様の物語なのだ!!

とはいえ、ちょっと(?)ブラックなこの会社。戦隊課に配属された「正義が大好き!」な主人公・アマノギンガと同期の新入社員たちは、厳しい現実に立ち向かうことに。
まずは実践研修の名のもと、“スイートソルジャーデザートV”の代役を勤め、ムチャぶり任務をなんとかこなしたギンガたち。その後、「ヒーローカンパニー」内部の問題を処理する、“存在しない”部署の研修に飛ばされる。
そこは会社が開発に失敗した「製品」の処理をおこなう闇の部署。巨大生物の処理にあたった彼らは、巨大ヒーロー「アヴァターマン」に救われる。
地球外生命体「アヴァター」を利用した“巨大化”を経験した彼らが、新たな業務に就くのが今巻だ。

今度の業務は意外なことに、巨大プール施設でヒーローショーを演じるという地味なもの。いやしかし、プールではしゃぐ彼らに危機が忍び寄る……。
そう、この業務は、人々が楽しむヒーローショーのなかで、本物の悪を倒すという難問だったのだ!
観客に気づかれないよう敵に挑む5名&キド部長。自称ギンガファンを名乗る謎の女・ナナコも居合わせるその場所で、はたして円満に業務を遂行できるのか!?

今巻巻頭には、島本がコスチュームデザインを担当した映画『女子ーズ』の読み切りコミカライズも掲載。
また、無給でヒーロー稼業に励む5人の居酒屋トークが描かれた閑話休題的な話も、やはりアツくておもしろい!



<文・沼田理(東京03製作)>
マンガにアニメ、ゲームやミリタリー系などサブカルネタを中心に、趣味と実益を兼ねた業務を行う編集ライター。

単行本情報

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