365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
7月7日は日本初のファミレスの誕生日。本日読むべきマンガは……。
『めしばな刑事タチバナ』第12巻
坂戸佐兵衛(作) 旅井とり(画) 徳間書店 ¥560+税
7月7日は日本初のファミリーレストラン「すかいらーく」の第1号店がオープンした日。
だれもが利用したことがあるであろうファミリーレストラン。マイカーで移動するファミリー層をターゲットに郊外型のレストランの需要を見越し、ひばりが丘にあったスーパーマーケットが1970年7月7日にオープンしたすかいらーく1号店(国立店)が日本のファミリーレストランの始まり。
当初は「スカイラーク」と、店名はカタカナで表記されていたが、イメージが堅いという理由でひらがな表記に改められた。skylarkとは英語でひばりのことを指し、創業地のひばりが丘にちなんだ店名がつけられていたというワケ。
そんな7月7日におススメしたいのが、『めしばな刑事タチバナ』第12巻だ。
ご存じの方も多いだろうが『めしばな刑事タチバナ』は、城西署の刑事タチバナが、B級・C級グルメについての幅広いウンチクを熱く語るグルメマンガで、2013年にはテレビ東京でドラマ化もされたヒット作。
この第12巻では話数にして5話、80ページを費やしてファミレスについて語られているのだ。
取り上げられる商品名やメーカー名などがすべて実名で登場するのが『めしばな刑事タチバナ』の特徴。
「ファミレス ナウ&ゼンその1~5」では、様々なファミリーレストランの歴史、どこまでをファミリーレストランと定義するかの見解、ドリンクバーやワイヤレス型のベルの導入がガストからだったこと、「ファミリーレストラン」という名称も、自然発生した呼び名ではなく、すかいらーくが戦略的に名乗ったキャッチだったこと……といったファミレスにまつわる雑多なトリビアやウンチクがお腹いっぱいになるほど語られる。
朝・昼・晩と異なるメニューの食事もでき、ドリンクバーもあり、お酒も飲めるファミレスは、ついつい長時間利用してしまう場所。
そんなくつろぎの場所・ファミレスで、マンガを片手にのんびり食事を楽しんでみてはいかが?
7月30日には『めしばな刑事タチバナ』の最新22巻も発売されますし。
<文・秋山哲茂>
フリーの編集・ライター。怪獣とマンガとSF好き。主な著書に『ウルトラ博物館』、『ドラえもん深読みガイド』(小学館)、『藤子・F・不二雄キャラクターズ Fグッズ大行進!』(徳間書店)など。4コマ雑誌を読みながら風呂につかるのが喜びのチャンピオン紳士(見習い)。