『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』や『モンスターハンター』シリーズ最新作の『モンスターハンターX(クロス)』などを手がけられているCAPCOMのプロデューサー・小嶋慎太郎さん。
そんな小嶋さんがプロデューサーとして参加している、好評発売中(7月9日発売)の『大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-』と『このマンガがすごい!』のスペシャルコラボ企画が実現!
『大逆転裁判』のディレクター・巧 舟さんに引き続き、小嶋プロデューサーにも、当WEBサイトの連載コーナー「目ききに聞く」にご登場いただきました!
どうやら小嶋プロデューサー、電子書籍で購入していても、気に入ったマンガは紙でも買うという、かなりのガチのマンガ好きのようで……。オススメしたいマンガが多すぎて、ベスト3が決まらない!?
……とおっしゃっていた小嶋プロデューサーに、主人公というよりも、そのライバルやサブキャラクターに着目して、なんとかご紹介いただくマンガをしぼっていただきましたが……!?
今回は、小嶋プロデューサーが選ぶ「サブキャラが魅力的なマンガ」と、エクストラステージとして、そのほかのオススメマンガを、なんと5作品ご紹介いただきました。
小嶋慎太郎プロデューサーオススメの3作品!
『ラーメン発見伝』 久部緑郎(作) 河合単(画)
『ラーメン発見伝』第2巻
久部緑郎(作) 河合単(画) 石神秀幸(協) 小学館 \505+税
(2000年8月発売)
普通にラーメンがおいしそうなマンガですが、それ以外の魅力も大きい作品です。
主人公のライバルであり、有名ラーメン店の社長でもある芹沢というキャラクターがムカつくのですが、言っていることは正論なので、「グムー」ってなります(笑)。
たとえば第2巻10話「塩の秘密」で、芹沢が「マニア」と「プロ」の違いについて話しているのですが、これがムカつくけれど正解なんですよね。ラーメンの作り方や売り方のお話が、モノ造りの考え方や売り方にも共通するので、とても勉強にもなりました。
『逆境ナイン』 島本和彦
『逆境ナイン』第1巻
島本和彦 小学館 \533+税
(2005年4月発売)
主人公・不屈闘志が、冒頭からいきなり廃部宣言されたり、部員が食中毒にかかったり、試合で100点をつけられたりと、数々の逆境に見舞われながら、それをはねのけていく熱い野球マンガです。
「それはそれ!これはこれ!」「心に棚を作れ」など、何かと心にグッとくる名言が多く、そういったところも大好きです。
もともと島本先生のマンガが大好きで、登場人物がだれかに無茶を言われた時に、
「!!!!」
「・・・・」
といった、汗をダラダラたらすまわりのリアクションがたまらんです。
『柔道部物語』 小林まこと
『新装版 柔道部物語』第1巻
< 小林まこと 講談社 \895+税
(2013年11月21日発売)
格闘マンガが好きでいろいろな作品を読んでいますが、この作品が一番好きです。
小林まこと先生の格闘シーンの魅せ方がカッコイイんです。イキイキと技が描かれていて気持ちいいです。
それに、ギャグの間とかも、いい感じなんですよね。
圧倒的な強さを誇るライバル・西野とのラストバトルは、確実にマンガの世界に入りこみ、手に汗を握りながら、観客といっしょに主人公を応援しちゃいます。
主人公の成長と強敵を相手に逆転勝利していく姿が燃えるマンガです。とくに、決勝戦で主人公・十五と西野が組み合ってるシーンが好きですね。