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9月19日はゴッホの絵画が焼失した日!? 『おうちが火事だ!! スヌーピー』を読もう! 【きょうのマンガ】

2014/09/19


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『おうちが火事だ!! スヌーピー』
チャールズ・シュルツ(作)谷川 俊太郎(訳) 角川書店


9月19日は、ゴッホの絵が焼失してしまった日である。といっても、美術史を紐解いても、そのような事実はない。これはアメリカの新聞4コマ・マンガ『ピーナッツ』のなかでの出来事だ。『ピーナッツ』は、チャールズ・M・シュルツが約50年にも渡って連載した長寿作品で、「スヌーピーが出てくるマンガ」と言えばだれもがわかるハズだろう。

1966年9月19日掲載の作品では、なんとスヌーピーの犬小屋が火事に見舞われてしまう。スヌーピーの犬小屋には、じつは地下室があり、広々とした内部には客間やビリヤード台があった。そしてスヌーピーの所蔵品のなかには、なんとヴァン・ゴッホの絵画まであったのだ(作品名は不明)。なんでそんな物まで持っていたのか……はさておき、それらすべてが、この火事によって失われてしまったのである。
ワンワン泣き叫んだあげく、骨組みだけになった犬小屋によじのぼっては、いつもどおり小屋の上で仰向けになって眠るスヌーピーの姿は、かわいらしくも痛ましい。

この“事件”の様子は『おうちが火事だ!! スヌーピー』に収録されている。
このツル・コミック版の『ピーナッツ』シリーズは、詩人・谷川俊太郎が翻訳したことでも知られ、日本では「『ピーナッツ』といえばツル・コミック」といわれるほど長く愛され、1979年のツル・コミック倒産後は、角川書店にシリーズが引き継がれた。

ちなみにツル・コミック社は、前身の鶴書房の時代に藤子不二雄の長編デビュー作『UTOPIA 最後の世界大戦』(「足塚不二雄」名義)を出版したことも忘れてはならない。日本の出版界に多大な功績を残した出版社として記憶しておきたい。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでのマンガ家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

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