365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが 「きょうのマンガ」です。
7月3日は映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が全米初公開された日。本日読むべきマンガは……。
『このマンガがすごい!comics バック・トゥ・ザ・フューチャー アントールド・テイルズ』
ボブ・ゲイル(監修) ブレント・シュノーヴァーほか(画) 宝島社 ¥1,850+税
7月3日は、かの名作映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が全米公開された日だ。
本シリーズは日本でも大ヒットを記録。その後、PART3まで制作された。
本作は高校生・マーティとちょっと怪しい科学者・ドクが、タイムマシンであるデロリアンに乗り、過去や未来へと渡り騒動を巻き起こすSFものだ。
PART1ではマーティが過去にタイムスリップし、若き日の母親に一目惚れされてしまう騒動が描かれた。タイムパラドックスの概念を組みこみ、それを子どもでもわかりやすく描いたストーリーは見事なものだった。
そんな名作が、じつはコミック化されている。
それが『このマンガがすごい!comics バック・トゥ・ザ・フューチャー アントールド・テイルズ』だ。
本作は単なる映画のコミカライズではない。
ここで描かれているのは、映画には登場しなかったエピソードの数々。
マーティとドクとの出会い、ドクがデロリアンを手に入れた方法……。
しかも、そのすべてがシリーズの脚本を務めたボブ・ゲイル監修、すなわち公式ときたら、ファンにはたまらない1冊だろう。
なかでも見ものなのは、やはりマーティとドクとの出会いだ。
ごく平凡な高校生であるマーティと科学者であるドクは、いったいどんな縁から友情を結ぶことになったのか。
そのきっかけは……“泥棒”。
とある事情からドクのラボへと侵入したマーティ。
室内にはあらゆるトラップが仕掛けられており、マーティもまんまと捕まってしまう。
しかし、そこで機転をきかせ、なんとか脱出。
その様子を見ていたドクは彼を気に入り、アシスタントに任命したのだった。
映画では互いを信頼しあっている2人。
その出会いが泥棒だったなんて驚きだ!
本作にはそのようなエピソードが満載。
これを読みこんでから映画を観ると、より深く楽しめるかもしれない。
<文・五十嵐 大>
83年生まれの、引きこもり系フリーライター。デスゲーム系やバトルもの、胸キュン必至の恋愛マンガやBLまで嗜む、マンガ好きです。マイブームは、マンガ飯の再現。