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9月6日は「宇宙戦艦ヤマトが地球に帰還した日」 『宇宙戦艦ヤマト』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/09/06


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

9月6日は宇宙戦艦ヤマトが地球に帰還した日。本日読むべきマンガは……。


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『宇宙戦艦ヤマト』 第1巻
松本零士 秋田書店 ¥419+税


9月6日は、我々地球人にとって忘れるべからざる歴史的な日!
かの宇宙戦艦ヤマトが、滅亡寸前の地球を救う放射能除去装置を携えてイスカンダル星から地球に帰還した日なのだから……。
時は西暦2200年のことである。

1974年にTVアニメが放映されて以降じわじわと人気が拡大し、現在に至るまで多くの派生作品がつくられている『宇宙戦艦ヤマト』は我が国のSF/アニメ/マンガ、サブカルチャー史上において最重要作品だ。

TVアニメの企画に際し、西崎義展やSF作家の豊田有恒が中心となって骨子をつくりあげ……そこに総設定・美術・デザインの担当として松本零士が参加したことが『ヤマト』の成功の決め手となったのは周知の事実。

様々な漫画家が『ヤマト』をマンガ化しているが、やっぱり一度は松本零士版を読んでおくことをおすすめしたい。
また、有名すぎるゆえに、マンガは別に読まなくてもいいやと遠ざけていた方にも。

『ヤマト』の基礎となる(TVアニメ版)ストーリーはシンプルそのものだ。ガミラス帝国から放射能ガスの攻撃を受け、滅亡の危機に瀕する地球。必死の攻防を続ける地球防衛艦隊は、イスカンダル星からの「放射能を除去する“コスモクリーナーD”を受け取るように」とのメッセージを得る。そして沖田十三艦長以下、古代進、島大介、森雪らの乗組員を乗せた宇宙戦艦ヤマトははるかなイスカンダルを目指す……。

今やすっかりSF物語に慣れてしまった私たちには、かなり単純な物語にも思える。しかし、松本零士がゆったりとページを使って描く宇宙船の飛行、大げさな演出を排した静かともいえる戦闘シーンは、私たちが本当は知らない宇宙のロマンと恐ろしさをまざまざと感じさせるのだ。

頭のなかにある『ヤマト』の情報やストーリーをいったん忘れて、漆黒の宇宙の闇に身を投じよ!



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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