『おしえて!ギャル子ちゃん』第1巻
鈴木健也 KADOKAWA/メディアファクトリー
(2014年11月22日発売)
主人公のギャル子は、見た目は派手で、言葉はギャル語。マイペースで、周囲の人から「遊んでいるんだろうな」と勘違いされやすい。
実際の彼女は、生まじめな性格。学校ではやるべきことはきちんとこなし、家事にも長けている。
とても恥ずかしがり屋で、下ネタには特に弱い。男性経験はおろか、つきあったこともない。あらゆるクラスメイトに分けへだてなく接し、仲よくできる。夢は優しいお母さんになること。
彼女の友人は、テンプレオタクルックスの「オタ子」と、天然系の「お嬢」。
いわゆるスクールカーストにおいて、層がまったく違う3人だ。
「ギャルとかオタクとか……そーいう、おっきなワク組みに、自分が分類されているからって、こうしなきゃダメ、こうでないとダメ、みたいなのがあるの、あたしは、ヤ。ギャルな女の子はオタクな子と仲良くしちゃダメ?」
ギャル子がギャルっぽい格好をしているのは、単純にかわいい格好に憧れたから。
このマンガは、人間は名前の付けられた枠組みにはめ込まれるものではない、とあえて「ギャル子」という名前のキャラを使って表現している。
天真爛漫で、正直に怒ったり笑ったり泣いたりするギャル子は、みんなに好かれている。エロティックな彼女の大きなおっぱいも、読み進めると、母性あふれる優しい胸に見えてくる。
提示される疑問に対して、ギャル子たちがトークしていく形式のマンガ。
なんといってもギャル子の赤面が見どころ。お題が「陰毛の濃さは眉毛を見ればわかるって本当ですか?」「クチビルの色や形はその人の性器をあらわしているって本当ですか?」と下ネタ多め。
反応がピュアなのでニヤニヤものです。ギャルルン(擬音)。
<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」