『リバ恋。』
高瀬ろく(作)佐崎いま(画)KADOKAWA/富士見書房 \600+税
(2014年12月1日発売)
ボーイズがイチャイチャグチュグチュする話なので、苦手な人は今すぐ逃げてー!
というか、「BL大好物!」ってかたでも、「カップルの役割分担(性交時におけるオトコ役・オンナ役って意味ね)が固定してないのはイヤ!!」という人は、今すぐシャットダウンしてー!
サラリーマン・若宮と大学生・佐倉は、両思いだった! でも、イザ!!ってなったら、お互い「相手に挿入したい!」という障害(?)が。
話し合いも平行線なので、勝負してポジションを決めることに。攻守がリバ(ース)するから、『リバ恋。』。
男同士だし世間体が……とかを、やたら気にする若宮の「抱かれることはペナルティ」「それで気持ちよくなってしまう自分を恥ずかしい」と思っていたという告白には参った。
これ、すっごい深いよね。「恋愛ってこうだ」って思考が硬直してて、目の前の好きな相手との関係を見てなかったってことだもんね。
「こんな一面が!」ってのを、お互いが、相手にも自分にも見つけられて、ますますお互いを好きになるなんて、めっちゃめちゃ幸せですやん。
仲直りの濃厚なセックスをいたして、盛大なハッピーエンドです(笑)。
〈文・小山まゆ子〉
フリーランスの編集・ライター。絶賛発売中!!の『このマンガがすごい!2015』にも参加させていただきました。あと12月20日発売の「宝島AGES」の「80年代特集」にも、チョロっと参加させていただいております。