『シャーマンキング FLOWERS』第6巻
武井宏之（著）小太刀右京/三輪清宗（協）集英社 \562+税
（2014年12月24日発売）

“ちょっとワケあり13歳”のチームヤービス大将・鴨川羊介、地獄の沙汰も金次第とはよくいったもんだのヤービスカード使いまくりの特攻で、主人公の次世代シャーマン・麻倉花と「トモダチ」になりにって……アンタ、無茶が過ぎるわよ。

花は吹っ飛ばされた先、グレートスピリッツ内の新たなコミューンで、再び零戦パイロットの桜井少尉と遭遇。敵機の奇襲を受けたため、零戦にどさくさまぎれに乗り込んだ花は、桜井少尉の「死神の零（デスゼロ）」と異名を取る、鬼気迫る特攻を体験。
そして「持ち霊」のはずの桜井少尉に撃たれ、ほかの特攻隊員たちのいるコミューンに来た花は、やっと自分に足りないもの、自分が戦うべき理由を自覚する。

と、メッチャ盛り上がったところで、掲載誌の「ジャンプ改」の休刊により、いったい花はグレートスピリッツの「地獄」から、脱出できるのかどうか知るすべがなくなってしまった現在。
はやく続きを始動してほしいところ。

＜文・小山まゆ子＞
フリーランスの編集・ライター。絶賛発売中!!　の『このマンガがすごい！2015』にも参加させていただきました。あと12月25日発売の『宝島AGES』の「80年代特集」にもチョロっと参加させていただいております。