『日南子さんの理由アリな日々』第1巻
水沢めぐみ 小学館 \429+税
(2015年4月10日発売)
一ノ木日南子は、36歳にして孫がいる。孫がいるから「おばあちゃん」なのだが、独身だしまだ遊びたい!
幼なじみの瀬戸が働く大手出版社にバイトとして採用され、男性ファッション誌の編集部に配属されたことで、バイト仲間の女子大生たちとイケメンモデルをとりあって恋の火花を散らすことに。
で、日南子さんの理由アリというのは、孫がいるということだけではなくて、はりあうハタチの女子大生たちに対抗して、本当は36歳なのに28歳とサバを読んでしまったこと。
日南子は出版社のバイトをする前に、契約社員として働いていた勤め先があって、そこでは2年以上もつきあっている恋人もいた。
でも、孫がいることを話したら、「おじいちゃんにはなりたくない」と言って恋人にはふられるわ、社内でのあだ名がおばあちゃまになるわ…という黒すぎる歴史があったのだ。これはつらい。
そんな日南子の前に、今度はイケメン絵本作家も現れて……。
娘の加奈子はしっかりしてて、孫の乃奈子は愛くるしいんだけど、この先、大丈夫なんだろうか日南子さん!?
いろんな意味でハラハラドキドキする作品。
<文・永田希>
書評家。サイト「Book News」運営。サイト「マンガHONZ」メンバー。書籍『はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド』『このマンガがすごい!2014』のアンケートにも回答しています。
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