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5月30日はナベツネ(渡邊恒雄)の誕生日 『ののちゃん』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/05/30


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『ののちゃん全集』第3巻
いしいひさいち 徳間書店 \819+税


きょう5月30日は、「ナベツネ」こと渡邊恒雄氏の誕生日である。
渡邊は、株式会社読売新聞グループ本社代表取締役会長にして、株式会社読売巨人軍の取締役最高顧問であり、世間一般的には「ジャイアンツのオーナー」(任期は1996~2004年)としてのイメージが強い。
ワンマンな経営手腕や日本プロ野球機構に対する物言いは、他球団のファンだけでなく巨人ファンからも非難され、日本のプロ野球に1リーグ構想が持ち上がったときには、プロ野球選手会会長(当時)の古田敦也に対して「無礼なことを言うな、たかが選手が」と放言したことを記憶している野球ファンは多いはずだ。

メディア上ではヒール(悪役)として扱われることが多い一方で、DeNAがベイスターズを買収する際に、モバゲーのことを「モ、モガベー?」と言えなかったり、ヤケにほほえましい一面も持ちあわせている、野球史上でも屈指の名物オーナーである。

「ナベツネ」は毀誉褒貶が激しいというか、よくも悪くも「キャラが立っている」人物なので、マンガのキャラクターのモデルになることも多い。
その急先鋒とも言えるのが、いしいひさいち『ののちゃん』だ。
この作品は、朝日新聞の朝刊に掲載されている4コママンガである(1991年に同著者の『となりのやまだ君』が連載開始。その世界観、登場人物を引き継ぐかたちで、1997年に『ののちゃん』がスタート)。

もともと、いしいひさいちは、「週刊文春」や「夕刊フジ」などに連載していた時事マンガでは、ナベツネ氏をモデルにしたキャラクターを何度も登場させていた。
しかし、ナベツネが横綱審議委員会の委員長に就任するなど、内外に対して発言力が高まってきた折、2001年1月22日付けの朝刊から『ののちゃん』にもナベツネ氏をモデルにした「ワンマンマン」というキャラクターが出てくるようになった。

まるでスーパーマンのような扮装のワンマンマンは、人助けにはせ参じるものの、独善的な振る舞いで人助けどころか周囲に迷惑を振りまいてしまう。
その正体は町内会長で、趣味でワンマンマンをやっているのだ。酒癖が悪く「バカヤロー」が口癖で、つねに怒っているのが特徴。
これには読売新聞側が「通常マンガに許される風刺やユーモアを超えたもの」と抗議する一幕があった。

くだんのワンマンマン初登場の回は、『ののちゃん』全集の3巻に収録されている。ワンマンマンの活躍ぶりに注目しよう。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでのマンガ家インタビュー(オトコ編)を担当しています。
Twitter:@1976Kayama

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