日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『ぐらんぶる』
『ぐらんぶる』第4巻
井上堅二(作) 吉岡公威(画) 講談社 ¥590+税
(2015年9月7日発売)
『ぐらんぶる』は大学のダイビングサークルの日常を描いた青春ラブ(?)コメディ。……もしかしたらラブは入っていないかも。
もともとは「good!アフタヌーン」に連載中の作品だが、最近までスマートフォンアプリ「マンガボックス」でも、掲載されていたので、そちらで見かけた人も多いかも知れない。
ダイビングを題材にしているものの、大学生活を満喫している話が多く、単純に青春モノって感じ。テイストとしてはバカ満載のギャグマンガなので、手軽に気軽に読める。
遊んでばっかで、酒飲みまくって、裸になって、たまに授業に出て、バイトもあまりしない。ちょっと前の大学生のステレオタイプみたいのものを、今やってしまうというおもしろさもある。
圧巻なのは、バカ満載のギャグながら、作画の吉岡公威の画力。もともとは、『甘城ブリリアントパーク』や『輪廻のラグランジェ』のコミカライズを担当し、カワイイ女の子を描くイメージのある作家だったが、『ぐらんぶる』は、女の子のカワイさはそのままに、迫力の男子の肉体美が加わっています。なんにせよ、絶対的なデッサン力はみごとです。
原作は『バカとテストと召喚獣』の井上堅二なので、これまた外れナシっ。
今回の4巻では、沖縄合宿の話とその合宿へ行くまでの話。
いつもよりはちょっとだけダイビングの話が多め。
でも、バカはいつもとおりだ。
<文・岡安学>デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。