365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
10月11日はウインクの日。本日読むべきマンガは……。
『スターダスト★ウインク』第1巻
春田なな 集英社 ¥400+税
10と11を横に倒して見ると、開いた目と閉じた目に見える。
よって今日10月11日は「ウインクの日」なのだとか。
ウインクの日にあやかった、女子中学生の間で流行ったおまじないがある。
10月11日の朝起きた時、相手の名前の文字数だけウインクをすると、好きな相手に気持ちが伝わるとのこと。
もっともこれを読んでいる段階で、今日のおまじないのタイミングは終わってしまっている人もいるかと思うが、そんな人は、ぜひ来年にチャレンジしていただくとして。
ほかにも、ウインクにまつわる恋のおまじないはたくさんある。
好きな人のひらがなの数だけウインクするとうまくいく、好きな人の近くで、気づかれないようウインクすると恋が実る――などなど。
しかし、今日ご紹介する『スターダスト★ウインク』に出てくる女子中学生たちは、どうやらウインクをしてほしい側のようだ。
主人公の幼なじみのイケメンふたりに「ウインクされたら手遅れです。あなたのハートは盗まれるでしょう」――と、彼女たちの間ではまことしやかに伝えられているらしい。
ずっと同じマンションで育ってきた3人。
301号室には黒髪イケメンの颯(そう)。
302号室には元気いっぱいの女子、主人公の杏菜(あんな)。
そして303号室には、穏やかでマイペース、優しい美貌の日向(ひなた)。
3人とも14歳、中3になったばかりだ。3人でいるのが当たり前、登校するのだっていつも一緒。
颯と日向は単なる幼なじみでしかないと思っていた杏菜だが、ある日突然、颯が杏菜に告白をして……?
初めて異性を意識するようになった、小中学生の頃を思い出させる本作。
華やかでカラフルな画面、パワフルなストーリー展開が魅力的で、「りぼん」読者の女の子を夢中にさせたのも納得がいく。
ずっといっしょの幼なじみとはいえ、杏菜、颯、日向、3人それぞれ世界の見方が違う。
だれに感情移入するかでなん通りもの物語にもなるので、読み返す楽しみもある。
たとえば颯と日向、どっちにウインクされたらうれしいか――今日は、そんな気持ちで読み始めるのもいいかもしれない。
とはいえ、日向はウインクをすると両目をつぶってしまうらしいけど(笑)。
<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」