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『ジャバウォッキー1914』第1巻 久正人 【日刊マンガガイド】

2015/11/07


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『ジャバウォッキー1914』


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『ジャバウォッキー1914』第1巻
久正人 講談社 ¥600+税
(2015年10月9日発売)


「人類の歴史の裏には、じつは滅亡せずに進化を遂げた恐竜が関わっていた!」という設定が最高にイカしていた、久正人の『ジャバウォッキー』。その世界観を引きつぎ、新たな物語としてスタートしたのがこの『ジャバウォッキー1914』だ。

前作の時代背景は19世紀後半だったが、今回は第一次世界大戦の真っ只中が舞台となっている。
第1話は、人類史上初めて作られた「戦車」であるイギリス軍の「マークI」誕生の裏に、やはり恐竜が関わっていた──というストーリー。
そういえば、『ウルトラセブン』にも恐竜戦車という子ども心にはビンビン響きまくる怪獣がおりましたが、より高度に発達した恐竜と戦車の邂逅がおもしろくならないわけがありません!

そして、迎え撃つドイツ軍にもやはり恐竜の一派が通じており、「戦線を拡大するためにあえて兵士を見殺しにし、戦車の有用性を認めさせる」ことを画策していた……という陰謀にもシビれるのだが、本作の主役であるサモエドとシェルティの活躍によって、史実どおりに「戦車は思ったほど戦果を上げられない」という結末に。
そんなボンクラにもほどがあるよ! と言いたくなる設定と、きっちり史実や実在の人物を見事に絡めるクールな手腕は、さすが久正人。虚実を織りまぜたストーリーと、ケレン味たっぷりのアクションは、今作でもバッキバキに健在なのである。

ちなみに本作、単行本巻末に収録された著者コメントによれば「最初は前後編の読切だったはずが、いつの間にやら連載に」とのことですが、読者としては「なし崩しバンザイ!」と喜ばずにはいられませんね!!
これからどこに向かって物語は走っていくのか、展開を楽しみにしながら見守っていきましょう。



<文・大黒秀一>
主に「東映ヒーローMAX」などで特撮・エンタメ周辺記事を執筆中。過剰で過激な作風を好み、「大人の鑑賞に耐えうる」という言葉と観点を何よりも憎む。

単行本情報

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