日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『月刊少女野崎くん』
『月刊少女野崎くん』第7巻
椿いづみ スクウェア・エニックス ¥476+税
(2015年12月22日発売)
「ガンガンONLINE」で絶賛連載中の4コママンガ。
2014年にはTVアニメ化もされた人気作だ。
主人公の女子高生・佐倉千代は、同級生の野崎梅太郎に告白するも、なぜかマンガのアシスタント(ベタ担当)になることに。
じつは野崎梅太郎は人気少女漫画家だったわけだ。
少女マンガを描いていながら、朴念仁もいいところの野崎に振りまわされ、まったく恋愛に発展する様子を微塵も見せないながらも、佐倉は楽しげな毎日を送っている。
ほかのメンツも御子柴は花・効果担当、堀先輩は背景担当、後輩の若松はトーン担当で、なんだかんだで野崎のアシスタントを務めている。
第7巻の(個人的な)見どころは、元気いっぱいキャラの瀬尾が恋愛にまったくうとく、苦手であることが発覚したところ。
いつも振りまわされている若松がここぞとばかり反撃をと、瀬尾に告白してみたりするが、かえって振りまわされる結果となる。
傍若無人な瀬尾があたふたするところはちょっとよい感じ。ギャップ萌えってやつなんだろうか。
野崎くんの特徴として4コマの1コマがワイドな画角を使っている点も注目したい。
1ページにちょうどひとネタが入るサイズになっており、コマに対する情報量も多い。
読みやすいわりには読みごたえがあるって感じなのだ。
<文・岡安学>デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。