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【きょうのマンガ】7月13日は「オカルト」の日! おすすめするのは……

2014/07/13


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『妖怪ハンター』地の巻
諸星大二郎 集英社 689


悪魔憑きの少女が巻き起こす恐怖を描いたハリウッド映画『エクソシスト』は、特殊撮影を生かしたショッキングな映像表現や、観客の恐怖を煽る過剰な宣伝方法によって、アメリカのみならず世界中でオカルトブームを巻き起こした。
もちろん、我が国でも『エクソシスト』は熱狂とともに受け入れられ、日本公開日である1974年7月13日は、なんと記念日として制定されているほど。
そう、本日7月13日は「オカルト記念日」だ。

今でこそオカルト(超自然的)現象をテーマとするマンガは数えきれないほど存在しているが、その先駆けとなった存在といえば、やはり諸星大二郎の代表作『妖怪ハンター』だろう。
週刊少年ジャンプ1974年第37号(なんと『エクソシスト』の日本公開日とほぼ同時期!)から開始した本作は、40年経った現在でも断続的に新作が発表されている超長寿作品。別名「稗田礼二郎シリーズ」とも呼ばれており、日本全国に伝わる奇怪な伝承を追う変わり者の考古学者・稗田礼二郎が、様々なオカルト的事象と遭遇するという伝奇ストーリーだ。

オカルトブームも今は昔となってしまったが、そのすべてが雲散霧消してしまったわけではない。
まさに「生き証人」とも呼べる本作を読むことで、当時の熱気に思いをはせるのも一興だろう。



<文・一ノ瀬謹和>
涼しい部屋での読書を何よりも好む、もやし系ライター。マンガ以外では特撮ヒーロー関連の書籍で執筆することも。好きな怪獣戦艦はキングジョーグ。

単行本情報

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