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10月30日は「初恋の日」 『キス、絶交、キス』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/10/30


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

10月30日は初恋の日。本日読むべきマンガは……。


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『キス、絶交、キス』第1巻
藤原よしこ 小学館 ¥390+税


10月30日は「初恋の日」。

このロマンティックな記念日は、島崎藤村の代表的な詩「初恋」に由来する。
「まだあげ初めし前髪の林檎のもとに見えしとき……」で始まる詩は、教科書で知った人も多いであろう。
藤村がこの詩を「文学界」(1896年10月30日に刊行)に発表したことにちなんで、藤村が愛した温泉旅館・中棚荘(長野県小諸市)が制定。初恋をテーマとしたエッセイや詩を募る「中棚荘 初恋はがき大賞」などのイベントも毎年行っている。

さて、初恋を描いたマンガは星の数ほどあるのだが……長きにわたり初々しい恋物語を描き続ける名手・藤原よしこの出世作『キス、絶交、キス』を。

真緒。茶髪でチャラくて、カッコつけて不良っぽいことをいったりするクラスメート・羽鳥裕也のことが大嫌い!
裕也が「女とキスしたことある」というのを聞きとがめ、「ウソでしょ!」と反撃したところ強引にキスをされてしまった……それが小5の春のこと。以来、真緒は裕也とひと言も口をきかず、小学校を卒業するのだ。

そして時は流れ、2人は中学生に。なんだかんだで人気者の裕也は人の噂にのぼることも多くて、その動向は耳に入ってきてしまう。
そんなある日、真緒はピンチのところを裕也に助けられる。そう、これは偶然ではなく、じつは裕也がいつも真緒のことを気にかけていた結果なのだけど、真緒はそれを知らない。

あんなヤツ嫌いだと思いつつ、心の底では意識するヒロインの描写に共感する人は多いはず。
結局人を好きになるのに理由はないし、いつから好きになったのかなんてわからないことがほとんどだ。

小学5年から5年もの月日を経て、ようやく長い絶交が解けた2人。
続編『キス、絶交、キス ボクらの場合』では、つきあい始めた2人の高校時代がたっぷりと読める。
ようやく両想いになったけれど、高校は別でやっぱり悩みはつきない。たくさんのケンカと仲直りをくり返す、恋愛初心者の等身大の姿にキュンキュンしてしまう永遠の青春物語だ。



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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