365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

1月15日はいちごの日。本日読むべきマンガは……。

『集英社文庫 いちご100%』 第1巻
河下水希 集英社 ￥710+税

本日、1月15日は「いちごの日」とされている。それは文字どおり「1（いち）5（ご）」の語呂合わせから。

ちなみに、「1月5日だっていちごじゃん！」と思われるかもしれないが、こちらは高校受験をひかえた15歳、「いちご世代」にエールを送る日とされているよう。ふむふむ。

さて、「苺」といえば、その甘酸っぱさから「初恋」や「胸キュン」なんかを連想する人も少なくないだろう。
実際、「初恋の香り」と命名された品種もあるようで、いちごと恋を結びつける人は少なくないようだ。

そんないちごをタイトルに冠した胸キュンマンガといえば、『いちご100％』。
「週刊少年ジャンプ」にて2002年から2005年まで連載されていた作品で、当時の少年たちをいろんな意味でムズムズさせたラブコメである。

本作は主人公・真中淳平とそれを取りまく美少女たちが織りなす、恋愛のドタバタを描いたラブコメの王道作品だ。
秀逸なのは、第一話。
放課後、屋上に出ようとした淳平の頭上から、ひとりの女の子が飛び降りてくる。が、淳平の目の前で着地に失敗する女の子。倒れこんでしまったその子のスカートはめくれ上がり、なんとパンツが丸見え状態に。そのパンツは「いちご柄」で、淳平はその子に心を奪われてしまう……。

そこから始まる、「いちごパンツの女の子探し」。いったいあの子はだれだったのか。もう一度会って、想いを伝えたい。
こうして、淳平の恋が動き出すのである。

いちご柄のパンツは、思春期の男子にとって夢のようなもの！　まさにかわいい女の子の象徴。
そんな男子心をわしづかみにした本作は、いま読んでも少年時代を思い出させてくれる名作ラブコメだ。

また、多種多様な女の子が登場するのもすばらしい。
地味だけどじつは美少女な東城綾、積極的な西野つかさ、淳平のファーストキスの相手である北大路さつき、妹属性の南戸唯。全方位から男子のツボを責めてくるのだ。

はたして、いちごパンツの子の正体はだれなのか？　ぜひ本作を読んで確かめてみてもらいたい。

＜文・五十嵐 大＞
83年生まれの、引きこもり系フリーライター。デスゲーム系やバトルもの、胸キュン必至の恋愛マンガやBLまで嗜む、マンガ好きです。マイブームは、マンガ飯の再現。