365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
2月4日はぷよの日。本日読むべきマンガは……。
『げんしけん』 第2巻
木尾士目 講談社 ¥543+税
本日2月4日は、ゲーム『ぷよぷよ』シリーズにちなんだ、「ぷよの日」。
落下してくる様々なブロックを繋げて消していく「落ち物パズルゲーム」のなかでも、『ぷよぷよ』は『テトリス』などと同様、知名度の高いシリーズだ。
株式会社コンパイルが1991年に発売した第1作『ぷよぷよ』の登場以来、キャラクターたちや、次々と落下してくる「ぷよ」のかわいいビジュアル、シンプルながら奥の深いゲーム性が受け、権利がコンパイルからセガに譲渡された現在も新作が作られ続けている。
『げんしけん』第2巻には、そんな『ぷよぷよ』にまつわるエピソードがある。
オタクだらけのサークル「現代視覚文化研究会」に入った彼氏・高坂についていくかたちで、部室に入りびたっている咲。オタク的なものにてんで縁のないいわゆる「一般人」の彼女は、日常のなかで常にアニメやゲームを優先する高坂のオタク度の高さに、四苦八苦する日々を送っていた。
そんな高坂の興味を惹こうと咲が思い立ったのが、ゲームを覚えること……というわけで、部員である斑目や笹原の指導を仰ぎ、「ファイヤー」(初歩技)までは習得することに成功するのだが、ガチゲーマーの高坂にかなうはずもなく、32秒で瞬殺されてしまうという結果に……。
このエピソードでは対戦ゲームの悲しさが描かれているものの、昨年発売されたシリーズ25周年記念作『ぷよぷよクロニクル』では、フィールドを冒険してストーリーを進めていく「RPGモード」が導入され、スマホ向けアプリ『ぷよぷよ!!クエスト』では、協力プレイも用意されている。
今日という記念日に、実力に自信のない人が『ぷよぷよ』に手を出しても、今回紹介したエピソードのような悲しい出来事は起きづらくなっているはずだ。
ゲームじたいは非常にやりがいのある内容なので、ぜひともこれを機会にプレイしていただきたいところである。
<文・山田幸彦>
91年生、富野由悠季と映画と暴力的な洋ゲーをこよなく愛するライター。怪獣からガンダムまで、節操なく書かせていただいております。
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