人気漫画家のみなさんに“あの”マンガの製作秘話や、デビュー秘話などをインタビューする「このマンガがすごい!WEB」の大人気コーナー。
今回お話をうかがったのは、武井宏之先生!
『シャーマンキング』『重機人間ユンボル』『猫ヶ原』などでおなじみ、武井宏之先生。
今回はなんと、コミック『バック・トゥ・ザ・フューチャー コンティニュアム・コナンドラム』の発売を記念して、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』好きを公言している武井先生にインタビューを敢行したゾ!!
この超スペシャルなインタビューでは、武井先生が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にハマった経緯や、メカへの情熱が自身の作品に与えた影響など、ばっちりお聞きしちゃいました!
『バック・トゥ・ザ・フューチャー トリロジー 30thアニバーサリー・デラックス・エディション ブルーレイBOX 』
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン ¥6,500+税
(2015年10月21日発売)
なんと、数すくないデロリアンの所有者だった!
――今回は武井先生がデロリアン(DMC-12)の実車を所有されているということで厚かましくもおうかがいしてしまったんですが、まさか完全に80年代当時のオリジナルのままだとは……驚きです。現在もレプリカパーツは販売されていますけど、ここまで"当時の"状態で残っているのは貴重ですよね?
武井 そうですね。もう、数えるほどしか残っていないと思います。
――そもそもデロリアンを入手されたきっかけはなんだったんでしょうか?
武井 たまたまビンテージカーとして販売されている広告を目にしたんです。それを見るまでは、あのデロリアンが現実に入手できるとは考えたこともなかったんですが(笑)。
──『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(以下BTTF)を観られたのは、劇場公開のリアルタイムのときでしょうか?
武井 はい。当時はまだ中学生だったので、そのときの気持ちで観られてよかったと思います。もし、あと追いで観ていたらどうしても仕事がらみの視点になってしまうだろうから、すなおには楽しめなかったんじゃないでしょうかね。
──武井先生がBTTFに心惹かれるのはどういったところでしょう?
武井 いってしまえば「男の夢が詰まった映画」ということなんでしょうけど、個人的な興味はデロリアンそのものです(断言)。お話は二の次で、本当にマシンが出るところだけが好き……っていっちゃってもいいでしょうね。デロリアンのためだけに映画を観てましたから。
──当時はストーリーというよりも、デロリアンが魅力的だったわけですね。
武井 子どもの頃からメカやロボットは好きでしたからね。なので3部作のなかでは、圧倒的に『PART.2』が好きです。
──ちなみにスーパーカーも昔からお好きだったんでしょうか? 世代的には1970年代後半のスーパーカーブームからは少し外れてますよね?
武井 もしスーパーカーブーム直撃だったら、思い入れがあるのはやはりフェラーリBBだとかランボルギーニ・カウンタックということになるんでしょうけど、僕が好きなテスタロッサやデロリアンはそれよりあとの時代の車ですからね。何がきっかけだったのか思い返せば、完全にハマったのはゲームの『アウトラン』だったかもしれません。僕の世代だとゲームだとかフィクションから本物に興味が移行するというパターンが多くて、戦闘機も好きなんですけど、それもきっかけは『(超時空要塞)マクロス』ですからね。