『ガラスの仮面』……だけじゃない!!
2016年に連載40周年を迎えた、美内すずえ先生の代表作である大長編マンガ『ガラスの仮面』。
累計発行部数はなんと5,000万部を超える大ベストセラーです。 そしてこの度、2017年8月23日~9月4日までの期間限定で、松屋銀座 8Fイベントスクエアにて、「ガラスの仮面展」の開催が決定したとのこと!! これは行くしかない!
やっぱり美内すずえ先生といえば、『ガラスの仮面』、『ガラスの仮面』といえば、美内すずえ先生ですよねー。
……なーんて思っているそこのあなた!!!! もしかして知らないのですか!!!
美内すずえ先生は『ガラスの仮面』だけじゃない!!のです!
美内すずえ先生といえば「オカルトホラー」、
「オカルトホラー」といえば、美内すずえ先生
じゃないですかっ!!!
オカルト怪奇短編こそ、美内先生の真骨頂なんですよ!!
というわけで、今回は、そんな美内先生の作品のなかから、「このマン編集部が勝手に選ぶ! 一度読んだらトラウマになる!? 夏の夜に読みたいホラー作品」をいくつかご紹介しちゃいます!
人形の呪いがあなたを襲う……「妖鬼妃伝」
秋本つばさと小学校時代の親友・ターコは、2人で地下鉄にのってデパートにお買いものにいくことに。
しかし、そこで偶然興味本位で覗いた”日本人形展”をきっかけにとんでもない悲劇が襲いかかり……!?
〈『妖鬼妃伝』のココが怖い!〉
普段は動かないはずの人形が、意思を持ってつばさに襲い掛かるシーンがとってもコワイ!
さらに、たくさんの日本人形が鈴の音を鳴らしながら夜の地下鉄を歩いているシーンは、ありえないけれど本当に鈴の音が聞こえてきそうで、思わず鳥肌が立っちゃう……!
じつは呪われた一族の生き残りだった!? 「黒百合の系図」
主人公・安希子の最愛の母親は、ある日、庭に突如咲いた”黒百合”がきっかけで、突然の不審死を遂げる。
黒百合と母親に、なにか関係があるのでは……?と考えた安希子は、母の故郷である”鬼姫谷”へと向かう。
そしてその村に訪れた途端、彼女の身に次々と異変が起こるようになり……!?
〈『黒百合の系図』のココが怖い!〉
安希子が寝ている間に、笑みを浮かべながら忍び寄る悪霊の描写がコワイ!
この悪霊、安希子が通学途中の電車に乗ろうとしたときに、突如背後から髪の毛をつかんできて……!?
一歩間違えれば死に至るほどの奇襲をかけてくる悪霊は、前触れもなく登場してくるの! 読んでいて、心拍数があがっちゃう!
いたいけな少女が人体実験に!? 「ひばり鳴く朝」
両親を交通事故で亡くしたエリは、リード博士に引き取られ、”人体実験”のため、11年間も実験室に閉じこめられてしまう。そしてリード博士は、娘婿のテレニスに、この実験を引き継いでほしいと依頼する。
あまりに残酷な実験に心を痛めたテレニスは、人間の心を取り戻させるべく、言葉を教え、積極的に触れあおうと試みるのだが……。
〈『ひばり鳴く朝』のココが怖い!〉
エリが盲腸炎にかかったときの、リード博士の非人道的な治療法がコワイ!
そして、予想だにしないラストに、思わず目をそむけたくなってしまうはず……!
夏の夜にぴったり! でもひとりで読まないでくださいね……。
怖いっ! でも読みたい!! そんなあなたに朗報!!
なんと、このおススメの3作品が、すべて宝島社『このマンガがすごい!comics 妖鬼妃伝 美内すずえセレクション 黒の書』で読めちゃうんです!
『このマンガがすごい!comics 妖鬼妃伝 美内すずえセレクション 黒の書』
美内すずえ 宝島社 ¥1,500+税
(2017年8月12日発売)
先に紹介した3作品をはじめ、美内先生が自ら作品解説&「ガラスの仮面」連載当時の生活や、コワすぎて笑えない!? 心霊体験など、セキララに語りつくした特別ページも掲載!
今だから語れる新情報も盛りだくさん!
たとえば、今まで文庫の傑作選にも収録されていなかった幻の作品「ひばり鳴く朝」。
人間に育てられなかった11歳の女の子を”人体実験”と称し、観察していくというこのストーリー……。
勘のいい美内先生ファンならお気づきかもしれませんね。
そう、じつは「ガラスの仮面」の作中劇「忘れられた荒野」の元ネタだったのです!
ほかにも、「黒百合の系図」のなかで登場する、あるカットは、某有名マンガ家が描いていた!?という話や、超多忙な美内先生を支えた、マネージャーさん考案の1週間の献立などなど、美内先生ファン垂涎のこぼれ話もたくさん!
美内先生のオリジナル作品解説は、その数なんと20,000字!!
読み応えもたっぷりですよ~!
さらに、巻頭に超貴重な原画&カラーグラビアも収録!!
この夏、美内先生が描く少女たちといっしょに、コワ~いホラーの世界に、足をふみいれてみませんか?