是枝監督最新作『三度目の殺人』
衝撃の小説化 !!
今年も秋が来た。
マンガ、アニメ、そして映画。エンターテイメントも実りを迎える“芸術の秋”、要チェックの作品ばかりだが、絶対に見逃せない作品がある。
そう、今、最注目の映画監督というべき、是枝裕和監督の最新作、『三度目の殺人』(2017年9月9日全国ロードショー)だ。
2013年『そして父になる』でカンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞受賞、2016年『海よりもまだ深く』で第26回フィルムズ・フロム・ザ・サウス映画祭シルバー・ミラー賞(最高賞)受賞と、世界的に評価も高い是枝監督作品。最新作を心待ちにしているファンの方も多いのではないだろうか?
そして最新作『三度目の殺人』では、『そして父になる』の時に映画ファンを熱狂させた、監督・是枝裕和×出演・福山雅治の強力タッグが再び!
今作は、是枝監督作品初の法廷劇で、真実を探求する主人公の弁護士役を福山が演ずる。しかも、福山と向き合うのは、あの名優・役所広司だ。
そして、なんと!!
『宝島社文庫 三度目の殺人』
是枝裕和・佐野晶 宝島社 ¥650+税
(2017年9月6日発売)
是枝監督自身によるこの映画の小説版が発売中!!
福山雅治をはじめ、役所広司、広瀬すずと、当代一の名優たちが顔をそろえた純白の表紙……。映画の、複雑な法廷劇ながらスピード感あふれる数々の心理描写も、小説として楽しむことで違った味わいを得られるだろう。
『三度目の殺人』――そこに秘められた「真実」とは……?
<STORY>
「本当のことを教えてくれよ」――
弁護に「真実」は必要ない。そう信じ、勝利するための“法廷戦術”を追求してきた弁護士・重盛(福山雅治)。しかし、ある事件の被疑者・三隅(役所広司)は、供述を二転三転させ、重盛を翻弄する。そして次第に明らかになる三隅と被害者の娘・咲江(広瀬すず)の関係。
本当に裁かれるべきは、だれか。
心の底から「真実」を求め始める重盛の前に浮かび上がるものとは。
過去にも殺人を犯しており、二度目の殺人を犯したと思しき被疑者・三隅。その供述は、会うたびに変わり動機すらつかめない。いったい何が「真実」なのか……? 映画を観る者は、弁護士・重盛とともに翻弄されながら、「真実」を探すことになるだろう。
そんな映画に先んじて、『三度目の殺人』を深く楽しむことのできる小説版。
その“小説版ならでは”のポイントをご紹介しよう。
【ポイント1】 複雑な法律用語も解説
『三度目の殺人』は法廷劇ということで、様々な法律用語・法的な考え方が登場する。「法廷戦術」、「訴訟経済」、「“強盗殺人”と“殺人と窃盗”の違い」……。もちろん、その前提知識がなくても映画は充分に楽しむことができるが、それぞれの意味について詳細に説明された小説を読めば、より深く物語を楽しむことができるだろう。
【ポイント2】 小説で浮かび上がる「真実」のヒント
是枝監督作品の魅力といえば、非常にさりげなく描かれたワンシーンに多くの意味がこめられていること。なにげなく登場したカットが、じつはあとの展開の伏線だということもしばしばだ。そんな初見では見逃してしまうような、シーンの隠された「意味」も小説でバッチリわかる。また、小説版のみに登場するシーンも存在。そこには、今回の事件の「真実」に迫るヒントも……?
是枝監督の過去作『そして父になる』の小説(宝島社刊)でも、
「映画の余白を埋めていく」詳細な描写が好評だったが、今作の小説でもその要素は健在だ。
タイトルの“三度目の殺人”の意味とは? そして、事件の「真実」とはいったいなんなのか?
小説は、次のセリフから始まる。
本当は、なんで殺したと思ってるんですか?
本当のことに興味はないかな、あなたは――。
もし、あなたが“本当のこと”を知りたいのなら。
映画を観る前に。そして映画を観たあとに。この小説のなかに、答えを探してみてほしい。
<好評発売中>
『宝島社文庫 三度目の殺人』
是枝裕和・佐野晶 宝島社 ¥650+税
(2017年9月6日発売)