話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!
今回紹介するのは『巻き込まれて異世界転移する奴は、大抵チート』
『巻き込まれて異世界転移する奴は、大抵チート』作画の上月まんまる先生から、コメントをいただきました!
『このマンガがすごい! comics 巻き込まれて異世界転移する奴は、大抵チート』 第1巻
上月まんまる(画) 海東方舟(作) かぼちゃ(キャラクター原案)
宝島社 ¥640+税
(2017年12月20日発売)
近頃は映像化される作品も増えてきて、ますます注目が高まるWEB小説。
そのなかでも中核を成すジャンルとされるのが「異世界もの」だ。
なんらかの事情でこっちの世界から異世界に飛ばされた主人公が、手にした特別な力で大活躍するというのが王道の展開。
いったいどんな力を手にするかは作品によっても様々だが、なかには「そんなすごい力を手に入れてどうするんだよ……」という“チート”と呼ばれるような超強力な力を手に入れる主人公も存在する。
そんななみいるチートキャラのなかでも、かなり上位のチート主人公が登場する作品が原作のマンガが、『巻き込まれて異世界転移する奴は、大抵チート』だ。
なんせタイトルでもチートっていってるぐらいだしなあ……。
主人公である小鳥遊強斎は、友人である美少女×2、イケメン男子×2と平和な学校生活を送っていた。
しかし、ある日の昼休み。彼ら5人は突然謎の光に包まれて、学校から姿を消してしまう。
意識を失っていた強斎が目が覚ますと、そこは異世界のドレット王国のお城のなかだった。
なんと彼ら4人は魔王を倒し、魔人を討伐するための勇者として異世界に呼ばれたのであった……4人?
え、この場には5人いるのに?
そう、勇者として召喚されたほかの4人と違って、強斎はたまたま巻き込まれただけの一般人だったのである。
当然ステータスもふつう。特別スキルもいっさいなし!
おい、チートはどこいった! タイトルと話が違うぞ!
もとの世界に帰る方法も発見されておらず、完全な一般人として異世界で生きることを余儀なくされた強斎。
しかし、勇者の力を得た友人たちは決して足手まといとなる彼を見捨てようとはしなかった。
持つべきものは友だちだね。
けれども災難は続く。
王宮からの歓迎を受けたあとに、庭で実際に武器を手に取って自分たちの力を試そうとした強斎たち。
だが、そこで泥人形のようなモンスターが出現し、強斎を呑みこんでしまうのだ。
泥人形に呑まれた強斎が目を覚ますとそこは謎の神殿だった。
本日2回目の転移をし、頼れる仲間と離ればなれになった強斎。
もうダメだ……このまま死ぬしかない。
そんな強斎の前にはなぜか神殿には場違いなノートパソコンが置いてあり、そのディスプレイには「スキル属性を設定して下さい」「今あなたにおススメのセットはこちら」との文字が。
かくして言われるままに「スキル超隠蔽」「スキル強奪」「想像魔術」「レベルアップ時ステータス倍」「必要経験値1/100」などヤバそうなスキルを次々セットしていくと、その設定がなんと強斎自身にそのまま反映される!
きた! チート来た! これで勝つる!